綾瀬はるか&坂口健太郎 “ガラス越しのキス”は「2人だけの特別な世界。すごくドキドキした」

インタビュー

綾瀬はるか&坂口健太郎 “ガラス越しのキス”は「2人だけの特別な世界。すごくドキドキした」

綾瀬はるかと坂口健太郎が、映画『今夜、ロマンス劇場で』(2月10日公開)で初共演を果たした。モノクロ映画のヒロインと映画監督を目指す青年。出会うはずのなかった2人が恋に落ちたとき、スクリーンいっぱいに色と輝きがあふれ出す。ため息の出るようなロマンチックな場面も満載だが、とりわけ“ガラス越しのキスシーン”は鮮烈な印象を残す。綾瀬と坂口にインタビューすると、数々のラブストーリーを演じてきた彼らにとっても“もっともドキドキしたキス”となったことを明かしてくれた。

映画監督を夢見る青年・健司(坂口)は、モノクロ映画のお姫様・美雪(綾瀬)に恋をして、繰り返しその映画を観ていた。そんなある日、スクリーンのなかから美雪が現実世界へと舞い降りる…。ファンタジック&ロマンティックな映画で初共演を果たした2人だが、綾瀬が「坂口くんは、すごくいい人なんです」と坂口を見て微笑むと、坂口も「そうなんですよ、生粋の善人です」とお茶目に乗っかるなど、インタビューが始まるや息ぴったり。

綾瀬は「ふわっとしていて“柔らかい人”という印象がありますが、実はいろいろなことを客観的に見ていて、勘もいい。頭のいい方だなと思いました。なにより、この優しい笑顔。私もこの笑顔のおかげで、美雪として生きることができました。この笑顔はずるい(笑)。ものすごく癒されますよね」と坂口の笑顔に惚れ惚れだ。

坂口は照れながら、「テレビや映画で見る綾瀬さんは、ふわっとして柔らかい女性」とこちらも同じ印象を持っていたことを吐露。「もちろんキュートでかわいらしいという印象はそのままなんですが、美雪を演じている綾瀬さんとご一緒したからか、ブレない芯をもった女性だと感じました」と綾瀬に芯の強さを感じたそうで、現場のムードメーカーでもあった彼女について「綾瀬さん自身の持っているパワーが華やか」と話す。

凛々しい姫・美雪と、彼女を包み込む健司。綾瀬は、美雪の恋のお相手となった健司について「すごく好きです。一生懸命だし、誠実で。いじったりしながら、一生おもしろく生きていけそう」と好みのタイプだと告白。坂口は「綾瀬さんも僕をいじっていましたよね」とカメラが回っていないときも劇中と同じ関係性だったようで、綾瀬は「坂口くんがいじられる道筋を作ってくれたんです!」と大きな笑顔。すると坂口も「僕も美雪のような女性は好きです。前半はすごく強い女性に見えるけれど、だんだんその強がっていた理由が見えてくる。その瞬間、ものすごく彼女が愛おしく見えた。とてもかわいい女性です」と美雪への愛を口にする。

相性ぴったりの2人によって、美雪&健司という愛すべきカップルが誕生したが、彼らにの恋には切ない展開が待ち受ける。現実世界に来るための代償として、美雪は“人のぬくもりに触れると消えてしまう”という運命を背負っていたのだ。坂口も「好きな人に対してはぬくもりを感じたい、肌に触れたいと思ってしまうもの。これは辛いですよね」と言うが、その切ない運命によって生まれたのが、美雪と健司がガラス1枚を隔てて、キスを交わす美しいシーン。綾瀬と坂口にとっても“ガラス越しのキスシーン”は今回が初体験だ。

綾瀬が「2人の間にガラスが1枚あることで、なんだかすごく恥ずかしかったんです。一層、2人だけの特別な世界という感じがするのかな」とはにかむと、坂口も「直接よりも、そちらの方がドキドキしますよね。あえて透明なものを1枚通すということが、しちゃいけないことをしているような感じがしたのかも」と同意。綾瀬は「キスを待っているときが、すごくドキドキしたんです。いつくるかわからない緊張感があったのかもしれない」、坂口が「このキスは流行るかもしれないですね(笑)」と続けるなど、最高のドキドキが詰まったオススメのシーンとなった様子だ。

スクリーンからヒロインが現実世界へとやって来る本作だが、2人にとって「この世界に入ってみたい!」と憧れた映画はあるだろうか?綾瀬は「子どもの頃に『オズの魔法使い』を観たときに、あのなかに入ってホウキで空を飛んでみたい!と思いました」。坂口は「僕は『平成狸合戦ぽんぽこ』が大好きで。あの作品の狸になりたいです」と話して、2人で「いいね!」とニッコリとしていた。

取材・文/成田 おり枝

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