エリザベス女王、“プラダを着た悪魔”とファッションショーを鑑賞!
ロンドン・ファッション・ウィークの最終日、リチャード・クインのショーにエリザベス女王が出席し、最前列でショーを鑑賞した。35年の歴史を持つロンドン・ファッション・ウィーク史上、フロントロウにエリザベス女王が座るのは初めてとあって、大きな話題となった。
女王の隣には、アメリカ版ヴォーグの編集長アナ・ウィンターが座り、こちらも注目を集めた。イギリス出身のアナは、昨年、大英帝国勲章2位を授与され「Dame(デイム)」の称号を持つ、ファッション界の重鎮だ。また、冷酷な性格の持ち主としても有名で、2006年に映画化された『プラダを着た悪魔』に出てくる鬼編集長のモデルと言われている。
見ているこちらが緊張するツーショットだが、ランウェイを眺める91歳のエリザベス女王は普段より表情豊かで、ショーを楽しんでいる様子が伝わってきた。アバンギャルドなファッションを食い入るように見つめたり、驚きの表情を見せたりする女王の姿は、何ともチャーミングだ。
一方のアナ・ウィンターは、ショーの最中もトレードマークのサングラスをかけたままで、「何と失礼!」と非難が殺到した。アナはサングラスを“防護具”と称し、「退屈そうな表情を隠すのに便利だから」と片時も外さないのだが、マナー専門家は、以下の様な意見を述べている。
「サングラスは屋外用アクセサリー。たとえ“トレードマーク”であっても、室内では必ず外すべきです。屋内では不要ですし、目を遮るのは無礼です。昨晩バッキンガム宮殿で行われた晩さん会で、アナはサングラスを外していたのですが、今日のショーではミスを犯しましたね。エリザベス女王も女王の側近もコメントはしませんが、内心ではおかしいと思っていることでしょう」
今回のショーでは「英国の女王とファッション界の女王が並んだ」と言われたが、エリザベス女王は公務に熱心な姿で好感度を上げ、マナー違反のアナは、逆に好感度を下げる結果となったようだ。
UK在住/シャオ