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カンヌ国際映画祭で女優賞受賞!ダイアン・クルーガーが語る『女は二度決断する』に託した信念と母国への想い

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カンヌ国際映画祭で女優賞受賞!ダイアン・クルーガーが語る『女は二度決断する』に託した信念と母国への想い

第75回ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を受賞したファティ・アキン監督の最新作『女は二度決断する』(4月14日公開)。このたび本作で主人公カティヤを演じ、カンヌ国際映画祭女優賞に輝いたダイアン・クルーガーのインタビュー映像が到着した。

本作は実際にドイツで起きた連続テロ事件から着想を得て生まれた物語。トルコからの移民である夫と幸せな家庭を築いていたカティヤが、ある日突然起きた爆弾テロによって夫と息子を奪われてしまう。人種差別などの障壁を前に、思うように進まない裁判。憎悪と絶望の中で葛藤していくカティヤの心は、次第に深い闇で覆われていく。

今回到着したインタビュー映像は、昨年のカンヌ国際映画祭で収録されたもの。この中でダイアンは、家族を失ったカティヤを演じるにあたっての役作りなどをじっくりと語っている。カティヤという役柄を理解するために実際に子どもや夫を失った人に話を聞き、彼らが味わった喪失感を役へと反映。それによって生まれた責任感を持ちながら役に臨んだことを明かした。

15歳で母国ドイツを離れたダイアンは、本作で初めてドイツ語の演技に挑戦している。これまで『トロイ』(03)や『イングロリアス・バスターズ』(09)などハリウッド作品でその美貌と演技力が高く評価されてきた彼女。自身の過去を振り返りながら演じたと語る本作で、ドイツ人女優としてはハンナ・シグラ、バルバラ・スコヴァに続く史上3人目のカンヌ国際映画祭女優賞受賞を果たし故郷に錦を飾った。

さらに、メガホンをとったドイツの若き巨匠アキン監督との撮影現場でのエピソードをはじめ、映画のテーマとなる文化の違いや、カティヤという役の魅力、そして役者として大切にしていることなどを語るダイアン。モデルとしてキャリアをスタートさせ、女優として頂点にのぼり詰めた彼女が本作で見せる迫真の演技に、是非とも注目していただきたい。

文/久保田 和馬

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