2011年公開予定だった007/ボンド映画、MGM財政問題でお蔵入り!
サム・メンデス監督がメガホンを取り、ダニエル・クレイグの続投が決まっていた007シリーズ第23弾『Bond 23』の製作そのものがお蔵入りになった、とハリウッド・レポーター紙が報じている。
クレイグがボンド役となった『007 カジノ・ロワイヤル』((06)、『007 慰めの報酬』(08)は大ヒットとなったため、早くから次回作の製作が決定していたが、昨年、製作元のMGMが約37億ドルの負債を抱えて経営難に陥ったことが発覚。製作が難航していたが、買い取り先が見つかり次第開始される予定になっており、2011年11月18日公開も決まっていた。実際に複数の会社が買収に名乗りを上げていたため、ここ数日で事態が終結に向かうと予想されていたが、最終的に買い取り手が見つからなかったようだ。
プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリの共同声明によれば、「MGMの買収が不成功に終わり、不安定な環境が続いているため、『Bond 23』プロジェクトを無期限に延期することになった。今後どのような展開があるのか、またいつ公開されるのかなどについてはまったくわからない」状態だそう。
アメリカの空前の不況は全世界に飛び火し、その影響は映画界にも及んだが、景気は徐々に回復傾向に向かっていると言われている。しかし、イギリス映画の老舗であるボンド映画も、例外なくそのトバッチリを食らうことになってしまった。【NY在住 /JUNKO】
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