是枝裕和監督が安藤サクラの演技を大絶賛!『万引き家族』から新場面写真&キャスティング秘話が到着

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是枝裕和監督が安藤サクラの演技を大絶賛!『万引き家族』から新場面写真&キャスティング秘話が到着

『三度目の殺人』(17)で第41回日本アカデミー賞をはじめ数多くの映画賞を受賞した是枝裕和監督。その待望の最新作『万引き家族』が6月8日(金)から公開。このたび本作から、新たな場面写真と是枝監督自らが語ったキャスティング秘話が到着した。

東京の下町で質素に暮らし、犯罪でしかつながることのできない家族の物語である本作は、是枝監督がこの10年間考えつづけたことのすべてが詰め込まれた渾身の一本。これまでもあらゆる“家族のかたち”を描きつづけてきた是枝が、また新たな家族の物語を描写することに大きな期待が寄せられている。

今回解禁された場面写真では、足りない生活費を万引きで稼ごうとする父・治(リリー・フランキー)をはじめ、妻・信代(安藤サクラ)、信代の妹・亜紀(松岡茉優)、祖母・初枝(樹木希林)と、オーディションで抜擢された2人の子役・城桧吏と佐々木みゆが演じる“家族”全員の姿が、4枚の写真に映し出されている。

リリー・フランキーと是枝とのタッグは『そして父になる』(13)を皮切りに『海街diary』(15)『海よりもまだ深く』(16)と続き、本作で4度目。すっかり是枝作品の顔ともいえるリリーを起用した理由について是枝は「『そして父になる』で演じてくれた父親役のイメージが大きかった。人間の中にあるちょっとした悪い部分、ダメな部分を表現するのがすごく上手な人です」と明かす。

一方、本作で是枝組初参加となる安藤については「どんな理由で彼女にオファーしたのか思い出せない」とまさかのコメント。というのも「想像をはるかに超えてすばらしかった」と是枝が大絶賛をするほどの名演を披露してくれたからとのことで、安藤が来年の映画賞を席巻する可能性も充分に考えられる。

また同じく初参加の松岡と是枝組常連の樹木については、当初想定していたキャラクター設定を踏まえながら、それぞれのイメージに合わせて脚本を書き直したこと、そして城と佐々木については是枝独自の子役演出がなかなか上手くいかず、苦心の末作り上げたキャラクターであることなどを明かした。

子役には台本を渡さずに口立てで演出を行う是枝流の演出によって『誰も知らない』(04)では柳楽優弥をカンヌ国際映画祭男優賞という栄冠へと導いた。いまや日本のみならず世界中が注目する是枝監督の手腕によって、この豪華俳優陣がどのような輝きを放っているのか、大いに期待したい。

文/久保田 和馬

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