“最強”になったらきっと、うまくいく!インド社会の慣習を打ち破った伝説の姉妹が歩む、記念すべき第一歩
『きっと、うまくいく』(09)で日本にインド映画ブームを巻き起こした立役者にしてインドのスーパースター、アーミール・カーンの主演最新作『ダンガル きっと、つよくなる』が4月6日(金)から公開。2012年に行われたロンドンオリンピックに出場した女子レスリング選手の実話を基に、父親から託された夢を叶えようと努力する姉妹を描いた物語だ。
本国インドはもちろんのこと、中国では『君の名は。』(16)にダブルスコア以上の差をつける興行収入を記録する歴史的ヒット。さらに2016年のクリスマスに公開された全米では超大作がひしめく中で、週末興行収入ランキングベストテン入り目前まで健闘。1館あたりのアベレージでは『ラ・ラ・ランド』(16)を超える好成績を叩きだした。
このたびそんな本作から、過酷なトレーニングの果てに初めて男子を打ち負かし、“最強”への第一歩を踏み出すギータとバビータ姉妹の姿を映しだした特別映像が解禁された。
アーミール演じるレスリング愛にあふれた父が用意した練習相手は、親戚の青年オムカル。いざ練習を始めるものの、いとも簡単に投げ飛ばされてしまうギータとバビータ。2人はオムカルを倒すという目標のもと、ストイックなトレーニングに励んでいく。
砂が敷き詰められたレスリング道場を整備から早朝の走り込みなど、学校の授業の合間でもトレーニングに励みつづけた2人は、みるみる上達。ついに迎えたオムカルとの再戦で、トレーニング前とは打って変わって終始圧倒しつづける2人は、父直伝の技でオムカルを投げ飛ばす!歓喜に沸く姉妹を見たオムカルは「僕にはレスリングの才能がない…」と思い知らされてしまうのだ。
こうして勝利の味をおぼえた2人は、レスリングの世界へと突き進んでいくことに。男女差が根強く残るインド社会の慣習を乗り越え、オリンピックを目指す最強姉妹に、このあとどんな試練が待ち受けているのか。勇ましく立ち向かっていく2人の活躍をとくと見届けてほしい!
文/久保田 和馬