“最も映画が観たくなる予告編”に選ばれたのは、世界が絶賛する変態映画!

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“最も映画が観たくなる予告編”に選ばれたのは、世界が絶賛する変態映画!

第2回 BS10 スターチャンネル映画予告編⼤賞の授賞式が、3月29日にスペースFS汐留で開催。グランプリを受賞したのは『エル ELLE』(16)、準グランプリを受賞したのは『ワイルド・スピード ICE BREAK』(17)だった。『エル ELLE』を配給したギャガの担当者は「ポール・バーホーベンが撮っていることで、常識破りのタブーを描いた映画となっていて、宣伝にも悩むところがありました」と予告編の産みの苦しみについて語った。

エントリーされた洋画部門49本、邦画部門28本、合計77本のなかで選出された同賞。審査委員長をウィリアム・アイアトン(アイアトン・エンタテインメント株式会社代表取締役)が、審査委員を映画翻訳者の戸田奈津子、映画コメンテーターのLiLiCo、SCREENの編集⻑・近藤邦彦、CMディレクターの中島信也、「キネマ旬報」編集⻑の⻘木眞弥が務め、授賞式には、スペシャル・プレゼンターの陣内孝則も登壇した。

審査委員長のアイアトンは、グランプリ受賞作『エル ELLE』の予告編について「シーンが多いんですが、刻み方がいい。結末も分からないように、でもあらゆる想像をさせる。ドキドキしながら、映画館へ足を運びたくなるところからグランプリになりました」と評価した。

陣内は同予告編について「非常にいい塩梅で本編を期待させる出来」と称えた。「ポール・バーホーベンは変な映画撮りますね。非常におもしろかったです。女性の自慰行為の描写が。『シェイプ・オブ・ウォーター』もそうですが、最近流行ってるんですかね、おもしろかったです」と感想を述べた。

ギャガの担当者は「宣伝としては、2つだけやっていただきたいと。世界が絶賛している変態映画が日本にやってくること。また、変態映画だけど、主人公(イザベル・ユペール)の同世代のおばさまに嫌われないような品のある予告編をと、お願いしました。それを閉じ込めたすばらしい予告編を作ってくださいました」と映像チームに感謝した。

また、準グランプリ受賞作『ワイルド・スピード ICE BREAK』についてLiLiCoは「いいところを見せるけど、見せすぎないというバランス。楽しい。審査員みんながびっくりしたんですが、戸田奈津子さんが『あーら、おもしろそうじゃないか』と。戸田奈津子さんをうならせるのはすごいこと」と興奮しながら賛辞を送った。

邦画優秀賞は『22年目の告白―私が殺人犯です―』(17)が、洋画優秀賞は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)が、またファン投票で決める映画ファン賞の邦画部門は『銀魂』(17)が、洋画部門は『美女と野獣』(17)が受賞した。

取材・文/山崎 伸子

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