伊坂幸太郎ブーム再燃の予感!?多部未華子、原田泰造ら個性派キャストが『アイネクライネナハトムジーク』に集結!
伊坂幸太郎が2014年に発表し発行部数42万部を超えるベストセラーを記録した伊坂作品“唯一”の恋愛小説を、今泉力哉監督と三浦春馬主演のタッグで映画化した『アイネクライネナハトムジーク』が今冬より公開される。このたび本作の追加キャストが発表された。
原作は伊坂が人気アーティスト、斉藤和義からオファーを受けて“出会い”をテーマにした短編を書き上げたことからはじまった6章からなる連作短編集。映画版では三浦演じる主人公・佐藤を中心に展開し、それぞれの章に登場する伏線が最終章ですべて回収されるという伊坂作品らしい仕掛けが待ち受けているとのことだ。
このたび発表された追加キャストは総勢11名の個性豊かな顔ぶれ。「劇的な出会い」を待つ佐藤が街で偶然出会うリクルートスーツの女性、通称“シャンプーさん”こと本間紗季役を演じるのは多部未華子。伊坂作品への出演は『フィッシュストーリー』(09)以来となる多部は「原作の世界観に馴染めるように頑張ります」と抱負を語った。
また佐藤の会社の先輩で、妻と娘に逃げられた藤間役にはお笑いトリオ、ネプチューンの原田泰造。「全力で頑張ります!」とやる気をみなぎらせる原田は、今年公開された『ミッドナイト・バス』などで俳優としても活躍。バラエティ番組で見せる剽軽な姿からは想像もつかない繊細な演技が持ち味の彼に、本作でも注目したい。
他にも「ちはやふる」シリーズや『君の膵臓をたべたい』(17)での好演も記憶に新しい矢本悠馬や、昨年公開された『散歩する侵略者』(17)で物語の鍵を握る女子高生を演じた恒松祐里をはじめ、森絵梨佳や八木優希といった若手実力派キャスト。さらに貫地谷しほり、MEGUMI、濱田マリら個性と実力を兼ね備えたキャスト陣が脇を固め、本作の舞台となる仙台出身のお笑いコンビ、サンドウィッチマンの伊達みきおと富澤たけしも出演。
2006年に公開された『陽気なギャングが地球を回す』を皮切りに数多くの作品が映画化されてきた伊坂。さらに今年は『ゴールデンスランバー』が韓国でリメイクされたことをはじめ「バイバイ、ブラックバード」がドラマ化され「マリアビートル」が舞台化されるなど、ブーム再燃の予感がただよっている。
『パンとバスと二度目のハツコイ』(公開中)などリアルな恋愛群像を得意とする今泉監督が、本作で伊坂作品の新たな魅力を発掘してくれること間違いなし!是非とも続報に期待したい。
文/久保田 和馬