麻美ゆまが「ウズウズしちゃう…」と大興奮!『孤狼の血』トークイベントに“ホンモノ”の男たちが勢ぞろい
会場の火照りが冷める間もなく次に登場したのは、フリーライターの伏見敬と「TABLO」編集長の久田将義。「実話ナックルズ」の編集長を務め、実際に取材した広島の暴力団に脅された経験もあるという久田は「映画はとてもよかった。(監督の)白石さんらしくて、絶対に観るべきだと思います」と、劇中で描かれる広島の暴力団の迫力やリアルさに太鼓判を捺す。
それぞれの実体験に基づくディープな前半が終了したあとは、藤木TDCによる“昭和風俗のコーナー”がスタート。「スナックで歌いたいT-POP ベスト5」と題し、藤木自身が選んだ東映出身俳優の曲や東映映画で使用された曲=東映ポップ(T-POP)をランキング形式で紹介していく。高倉健の「網走番外地」や、菅原文太の「関東テキヤブルース」、若山富三郎の「極悪坊主」などを、ジャケット写真と共に小ネタや蘊蓄を挟みながら紹介し、観客の笑いを誘った。
そしてトークイベントの後半には作家の宮崎学、NPO法人「五仁會」代表の竹垣悟が登壇。自身の壮絶な半生を綴った「突破者」など、警察の腐敗追及やアウトローの世界をテーマにした執筆活動を続ける宮崎は「良かったです。とても懐かしかったです」と作品をベタ褒め。史上最悪の暴力団抗争とも言われる“山一抗争”に精通するといわれ、元竹中組の組長秘書を務めた竹垣は「迫力ありました!感激しましたね、まさに当時をそのまま映画にしたよう」と真に迫る発言で会場をどよめかせた。
その時代を実際に生きてきた者だからこそ語れるハードなトーク内容で超満員の会場は熱気の渦に巻き込まれ、その盛り上がりゆえに予定時間を30分もオーバーするという大盛況でイベントは終了した。
“本物”を知るゲストが地上波NGのトークを繰り広げる、まさに“何でもあり”の本イベント。第二夜は4月15日(日)に、第三夜は5月10日(木)に同じく新宿ロフトプラスワンで開催が決定している。公開まで1か月、盛り上がっていく『孤狼の血』から目が離せない!
文/編集部