スーツ姿の“おっさん”赤ちゃん『ボス・ベイビー』ブームは2021年まで続く!?
日本でも現在大ヒットしている『ボス・ベイビー』は、既に2021年の公開に向けて続編の製作が決定している。さらに4月6日よりNetflixでオリジナル・シリーズ「ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ!」のストリーミングが開始された。こちらはベイビー株式会社で働くボス・ベイビーたちが、ネコたちによって減少した赤ちゃんへの愛を取り戻す、というシリーズだ。
映画『ボス・ベイビー』は、今年のアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、世界で興行収入500億円以上のヒットを記録。ドリームワークス・アニメーションは『ボス・ベイビー』シリーズを、フランチャイズとして成功させるため、様々な工夫をしているようだ。
『ボス・ベイビー』のような家族映画のターゲット層は、やはり子どもと、その家族。しかし2021年までの4年間で、1作目のファンだった子どもたちの関心がほかに移ってしまう可能性は高い。そこでスピンオフとなるアニメ・シリーズをNetflixでストリーミングし、映画の続編までの“フィラー”としてファンを引きつけ、同時に新しい『ボス・ベイビー』のファンベースを増やす意図があるのだろう。
このようにドリームワークス・アニメーションとNetflixが手を組み、人気の映画をアニメ・シリーズ化したのは今回が初めてではない。大ヒットした『ヒックとドラゴン』(10)と『ヒックとドラゴン2』(14)は、2015年にNetflixで「ヒックとドラゴン: 新たな世界へ!」というアニメシリーズになり、計6シーズン続いた。
Netflixはアニメ・シリーズに本格的に力を注いでいるようで『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が製作指揮をとった、配信中の「トロールハンターズ 」や、製作中の「3 Below(原題)」、「Wizards(原題)」という3つのアニメ・シリーズも手掛けている。さらに2018年にはアニメ作品を30作製作する予定だそうで、今後も目が離せない。
LA在住/小池かおる