ジェイク・ギレンホール主演『ボストン ストロング』モデルになった本人が語る“真のヒーロー”とは?
『ナイトクローラー』(14)や『サウスポー』(15)などで知られる稀代の演技派俳優ジェイク・ギレンホールが、ボストンマラソン爆弾テロ事件の被害者で、“ボストンのヒーロー”と呼ばれた男の真実の姿を演じた『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』(5月11日公開)。
このたび本作から、ジェイクをはじめとした出演者やスタッフ、そして物語のモデルとなった“ボストンのヒーロー”ことジェフ・ボーマン本人のインタビューが盛り込まれた映像が到着した。
テロに巻き込まれ両足を失ったボーマンは、“ボストン・ストロング”というテーマのもと、ボストン復興の象徴として脚光を浴びていく。しかしそのプレッシャーと耐えられないほどの傷に苦悩していくボーマン。彼が愛する人々に支えられて乗り越えていく様が、本作では忠実に描き出されていく。
このたび公開された映像の中でボーマンは「僕の人生はこの4年間ですっかり変わったよ」と、テロ事件をきっかけにした様々な苦労や、のちに妻となるエリンとの幸せなエピソードを明かす。そして「僕はヒーローじゃなく、ただの生存者に過ぎないんだ」と謙虚に語り、自分を救ってくれた人々こそが“真のヒーロー”だと表現。
そんなボーマンに、ジェイクは強い敬意を表明し「絶望的な環境でも乗り越えることができると、ジェフが証明してくれたんだ」とコメント。本作の役作りのためにジェイクはボーマンと交流を重ね、彼の人間性や細かな感情の機微までも役柄に反映させているとのことだ。
さらに「ボストンの人々が誇りに思うような作品にしたかった」とボストンでの撮影にこだわったデヴィッド・ゴードン・グリーン監督をはじめ、ジェイクもまた「ボストンという町や人々がどんなにすばらしいかが世界中の人々に伝わればいいな」と語るなど、作り手たちのボストンに対する愛情が垣間見える映像となっている。
まもなく事件発生から5年。決して風化させてはいけない事件の裏で起こった普通の男の勇気に満ちあふれた物語に、きっと誰もが心打たれることだろう。そして本作を通してボストンという町の“強さ”を感じていただきたい。
文/久保田 和馬