鬼才ロマン・ポランスキーが放つ新たな戦慄!『告白小説、その結末』にフランス映画界の才能が結集

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鬼才ロマン・ポランスキーが放つ新たな戦慄!『告白小説、その結末』にフランス映画界の才能が結集

戦場のピアニスト』(02)や『おとなのけんか』(11)で知られる鬼才ロマン・ポランスキー監督の4年ぶりの最新作『告白小説、その結末』が6月23日(土)より全国順次公開される。このたび本作の日本オリジナル予告編と鮮烈な赤色が印象的なポスタービジュアルが到着した。

昨年行われたカンヌ国際映画祭のコンペティション外で上映された本作は、ポランスキー作品としては初となる2人の女性を主人公にしたミステリー。自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなったのち、スランプに陥った作家デルフィーヌ。彼女の前に熱心なファンだというエルが現れ、2人は共同生活をすることに。しかしその先には想像を絶する悪夢が待ち受けていた…。

このたび解禁された予告編ではデルフィーヌとエルの出会いから始まる。次々に降りかかる出来事に翻弄されていく中で書くべき題材を見つけるデルフィーヌと、親密になりながらもデルフィーヌへ挑発的な言葉をかけつづけるエル。デルフィーヌに怪しい視線を向けるなど不可解な行動をとるエルの姿が、なんともミステリアスに描きだされている。

主人公のデルフィーヌを演じるのはポランスキーの妻で、彼のミューズでもあるエマニュエル・セニエ。本作の原作である、フランスで、いま最も注目されている作家デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説「デルフィーヌの友情」をポランスキーに読むように勧めたのはセニエだったそうで、ポランスキーは「この小説のおかげで2人の女性同士の対立を掘り下げるというすばらしい機械に恵まれた」と語る。

また、ミステリアスなエルを演じるのは『007/カジノ・ロワイヤル』(05)でボンド・ガールを演じたことでも知られるエヴァ・グリーン。フランスを代表する2人の女優の激しい演技合戦にポランスキーも「エマニュエルとエヴァの相性は最初から抜群だった」と舌を巻くほど。

さらに『パーソナル・ショッパー』(16)や『アクトレス〜女たちの舞台〜』(14)の監督として知られるオリヴィエ・アサイヤスが脚本として参加するなど、フランス映画界が誇る才能が結集した本作。ポランスキーが放つ新たな戦慄のミステリーに翻弄されること間違いなしだ。

文/久保田 和馬

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