スティーヴン・スピルバーグ、宮崎駿とのエピソードを明かす!“レディ・プレイヤー2”製作への意気込みも

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スティーヴン・スピルバーグ、宮崎駿とのエピソードを明かす!“レディ・プレイヤー2”製作への意気込みも

歴代監督作の全世界累計興行収入が100億ドルを超えた映画界随一のヒットメイカー、スティーヴン・スピルバーグ監督。彼の最新作にしてすでに世界中で大ヒットを記録している『レディ・プレイヤー1』がいよいよ4月20日(金)から日本で公開される。それを記念して19日、YouTube Space Tokyoにてスペシャルトークセッションが行われた。

YouTubeでリアルタイム配信される中で、会場に集まった映像クリエイターを志す学生たちから寄せられた質問に答えたのは、これが13年ぶりの来日となるスピルバーグと主人公ウェイドを演じたタイ・シェリダン、ヒロインのサマンサを演じたオリビア・クック、そして唯一の日本人キャストとしてハリウッドデビューを飾った森崎ウィンの4名。

輝いた瞳で彼らを見つめる大勢の学生たちに笑顔で手を振ったスピルバーグは「将来のフィルムメーカーたちがいらっしゃって、日本や世界のフィルムメイキングがとても楽しみ」と微笑み「映画というのは文化の壁を超える。英語や日本語じゃなく、映画という共通言語を話すことで、私たちの絆はひとつで結ばれると思います」とエールを送った。

さっそく学生から「多くの人を惹きつけるイマジネーションやアイデアの生み出しかたを教えてください」と質問が寄せられると「想像力はみんな持っているもの。子供の頃に想像していたようなファンタジーをチャネリングしてストーリーテリングすること。イマジネーションに対して常にオープンな姿勢でいて、もし面白いものが浮かんだら書きとめるんだ」と真摯にアドバイスするスピルバーグ。

また「日本のクリエイティビティについてどう思うか?」という質問に対しては「日本には素晴らしい才能が花開いている」と顔をほころばせたスピルバーグ。そして「私は宮崎駿の世界が本当に素晴らしいと思う。『千と千尋の神隠し』は本当にすばらしい映画だった」と語り「数か月前に、娘と一緒に宮崎さんにお会いしたんだ」と明かし会場を驚かせた。

宮崎駿と会って「プロセスについて語り合ったんだ」と振り返るスピルバーグ。「映画を作る上で、キャラクターが先かストーリーが先かの話をした。宮崎さんにとってはストーリーがキャラクターそのもの。だからキャラクターを見つけることが大切で、キャラクターがストーリーを作っていってくれるとおっしゃってました」と、日本を代表する映画監督・宮崎駿との興味深いエピソードが語られた。

本作の劇中にはガンダムやキティちゃん、スピルバーグがお気に入りの『AKIRA』(88)のバイクなど、数多くの日本のアニメ・映画のキャラクターが登場する。そんな中で、学生から「ウルトラマンを出してほしかったです」との要望があがると、スピルバーグは「今回は権利をいただくのが難しかった」と正直に明かし「許可がいただければ“レディ・プレイヤー2”でぜひウルトラマンを出したいです!」と早くも続編製作の意気込みをあらわにした。

取材・文/久保田 和馬

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