タイ・シェリダン
Parzival / Wade
日本のアニメやゲームからの影響も感じさせるアーネスト・クラインのベストセラーを、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したSFアドベンチャー。2045年の近未来を舞台に、何にでもなれるVRワールド“オアシス”によって人生を一変させていく少年の冒険が描かれる。「機動戦士ガンダム」や「ストリートファイター」のキャラクターなども登場する。
日本時間2月25日(現地時間2月24日)に実施される第91回アカデミー賞の授賞式に向け、Movie Walkerがお届けする「アカデミー賞特集」。ノミネート作品リストはもちろん、今年の注目ポイントや映画ライターによる受賞予想、アカデミー賞関連のニュースやコラムをたっぷりお届け!
※結末の記載を含むものもあります。
多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年の世界。17歳のウェイドは他の若者同様に閉塞した現実から目を背け、VRの世界“オアシス”に魅了されていた。そんなある日、オアシスの創設者が亡くなり、“オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と世界のすべてを授ける”という遺言が発表される。ウェイドは仲間たちと協力し、謎を解こうとする。
Parzival / Wade
Sorrento
Art3mis / Samantha
Ogden Morrow
Anorak / Halliday
Daito
I-R0k
F'Nale Zandor
Aech / Helen
Sho
監督、製作
脚本
原作、脚本
製作
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
プロダクション・デザイン
編集
編集
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VRが行き着くところは、こんな世界だと指し示した、SF映画の記念碑です。 2001年宇宙の旅が記念碑として扱われるように、遠い将来、2020年頃を回顧する人がかならず挙げる映画、それぐらい完成した映画だと思いました。 予告編では、ストーリーをまったく見せずに観客の期待を高めてきたわけですが、高まった期待の何倍も上を行く、凄いお話です。 今から四半世紀後、世界はあまりにも陰鬱なスランプ状態にあって、VRゲームの中でだけ人々が生き、人々が支配されているというテーマは、それはそれで興味深かったです。 もっとも私がこの設定を見て思うのは、「不景気? そりゃそうでしょ。誰も、実際には何も生産してないんだから」ということなのですが。 ガンダムやゴジラも登場するこの映画。 わが日本も微力ながら貢献できているのは喜ばしいことだと思います。 実際に四半世紀が過ぎた頃、この映画が示すよりも、少しでも明るい世界になっていると嬉しいのですが。 なおアクションが激しすぎるので、乗り物に弱い人は、3D版は避けたほうが身のためだと思います。 ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
正直、「アバター」へのコンプレックスだけで作ってしまった映画。過去のスピ作品との共通点は、宝探し場面で、「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」と似た場面もあり、そこだけクスっと出来た。 原作では、主人公たちがVRで入り込む映画は「シャイニング」でなく、「ウォー・ゲーム」である。本作の本筋同様、少年少女がハッキングで体制側(米軍核ミサイル基地)に入り込む筋書きで、「シャイニング」では本作のストーリー上も違和感大。キューブリック作品がただのアトラクションにされてしまい、あの作品の評価って結局そんなもんかと納得。 スピルバーグは、アンブリンピクチャーズで作品を撮っている(本作はワーナー配給)ためか、ディズニーでもなく、ユニバーサルでもないため、本作をアトラクションとして切売りしたくても出来ない。 詰め込みすぎで消化不良になる割には、何度も見たくなる一貫性が弱い。少年少女たちの冒険譚がスピ製作の「グーニーズ」風で、懐古調なのだが、そこからの進歩がなく、残念すぎる。
【賛否両論チェック】 賛:VR世界の謎を追う主人公達が、リアルを生きていくことの意味を知っていく姿が印象深い。純粋に世界観を満喫して、アトラクション感覚でも楽しめるのも嬉しい。 否:VR内はCG感が満載で、特に戦闘シーンなんかは非常にゴチャゴチャしているので、人によっては観ていて疲れそう。 VR世界の異常な発展によって、現実が形骸化した近未来。自身もその世界に生きてきた主人公が、創設者が残した謎を仲間達と共に解き明かしていく中で、次第に「現実を生きていくこと」の真意に気づいていく姿に、思わずグッときます。 「現実の世界の方が、メシが美味い。」 というセリフは、まさに言い得て妙ですね(笑)。 また、そんな難しいことを考えるまでもなく、純粋にアドベンチャーとしても楽しめるのも、本作の魅力です。VRの世界に隠されたカギを、様々なヒントを基に追い求めていく様は、さながらゲームやアトラクションのようで、観ていてワクワクすること請け合いです。 フルCG特有のゴチャゴチャしたスケールが苦手でなければ、是非オススメの作品です。
140分短く感じた。 楽しめたのかも… VRの世界の人間が奇妙…これがなりたい自分… でも、あまり現実ぽくってもね…実際の世界と変わらなくなる。 VRの世界が進化し過ぎて、実際の世界が乗っ取られたら怖いなって思った。 これぐらいにして、楽しみたいね。
ポスターやCMがイマイチダサかったのであまり期待しないで見たんだけど面白い! アバターのような世界観やブレードランナーのごちゃ混ぜ感とか、 ワクワクするようなVRの世界。 そして日本人にとってはガンダムやメカゴジラや金田のバイクなど、嬉しいポイントもいっぱい! 子供になれる映画です。
2027年、仮想世界オアシスは素晴らしく冒険に満ちている。誰しもコインを得るためにその世界に入り浸り。 でもその中にいる現実の生身の態は異様である。アタックもair攻撃であるし。 ハリデーのプレイヤーへの挑戦状はノスタルジー。2027年の若者はクールと思うのか。というか彼だって今の我々より未来なのになぜ80年代っぽいんだ?服装にしろ嗜好にしろ、つまりスピルバーグ自身の哀愁なのである。 彼のアドベンチャーfilmは何かしてくれる展開や映像、期待は膨らむのだが。 人畜無害、ヴァーチャルだから本当に死なないし、きわどいシーンもなく子供も堂々観られるのだ。 …という倫理的に関していえば物足りない。 80年代的なことをミレニアム世代はどう反応するか。カーレースは刺激的。 キャストも主要メンバーにアジア人が2人も!アニメ・ゲームの先進国JAPANへのオマージュか。森崎ウィンはモンゴル出身。純日本人の海外での力量は及ばず?
あまり興味はなかったのですが、レビュー★が3と5に分かれて賛否両論の様子に、ちょくら見てみようかと。 さすがにスピルバーグ作品だけあって映像は素晴らしかった。但し内容は子供向けだし、VR流行りで荒廃した近未来という設定に何か社会的な警告が含まれているかと思ったけどそうでもなく、あまりにも能天気なハッピーエンドっぷりに違和感もあり。 まず主人公がレースに参加するのは豪邸に住みたいからとか言っているところでがっかり。アルテミスの方はこんな社会を変えたいという理由があり納得だったが。結局、オアシスを競合に乗っ取られたくないという一念で頑張られても、そう応援する気にもなれず、、正直ストーリーを追うと、何のために誰と戦ってるのかよくわからなくなってくるので途中で放棄し、純粋に映像美を堪能させて頂きました。 まあでも若者には楽しめる出来上がりになっているし、中高年には7~80年代の音楽にちょっとニヤリとさせられるので、見て損はないとは思います!
未来で予想される、新世代バーチャル・リアリティーを題材に、スティーブン・スピルバーグ監督が満を持して映像化したアドベンチャー映画です。一応、「実写」扱いですが、CG映像が多いので「アニメ」に分類されるとの噂もあります。 歳はとってもスピルバーグ監督! ジュラシック・パークやプライベート・ライアンのように今回も「最新映像マジック」で驚かしてくれることを期待していましたが、正直、それほどでもありませんでした。主役をはじめ出演者もなんか弱く、心に全く残りません。 また、今回はBTFのデロリアンやガンダム、映画「アキラ」のバイク、アイアン・ジャイアントなど、様々なキャラクターが出てくることも話題になっていましたが、どれもちょっとだけだし、映像だけで「キャラクターの個性」は出し切れていなかったことも悔やまれます。 ただ、「映画ファン」なら鳥肌もののシーンも多く、私的には心躍るシーンがいくつもあったのですが、「映画ファン」なんて今は決して多くないので、喜んだのはほんの一部と思います。 それでも、映画「シャイニング」のくだりとメカゴジラの登場は、最高でした。 「ジョーズ」を29歳で監督してから40年以上、映画という「夢」を映像にしてきたスピルバーグ監督も71歳になり、さすがに「夢」を見れなくなってしまったのかもしれません。
人類は、思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」の中で、 アバターという現実世界とは異なる姿になって生活しています。 人類は、思い浮かんだ夢を実現するために「インターネット」の中で、 ハンドル名という現実世界とは異なる名前で活動しています。 インターネットの中では、能力があれあば、なりたい人のように 振る舞うことができます。 シャア・アズナブルになりきることができれば、相手の意思を察知する こともできれば、唯一の解決策を示すことで人をファンネルのように 操ることもできます。 シスの暗黒卿になりきることができれば、将来を予測し、人を操り、 世界を支配することもできます。 現在は、既に、夢が実現するVRワールドは与えられるものではなく、 自らインターネット上で構築できる時代だと思います。 ぜひ、難攻不落のように思えるゲームではなく、難攻不落に思える 現実に挑戦して欲しいです。
先日試写会で観てきました!始まりが遅かったので、帰りが気になりましたが。。。 映画の内容がとてもよかったので、気分がよかったです! 所々にあれ?て感じるところがあったり!懐かしい曲が出てきたりと・・・ ワクワクしましたね!VRの世界ですが。。。 内容もとても良くて、さすがスピルバーグさんですね! 楽しい時間でした! 映像も綺麗で。。娘は二度目でしたが、2Dで最初見たようですが、今回は3Dでしたが、やはり3Dで正解のようでした! とても良い映画でした(^^♪
観る前は正直「有名どころキャラを寄せ集めた『ファミ○ンジャンプ』『ピ○セル』的な闇鍋映画か?」と、大して期待していなかった。 実際に観たら闇鍋ならぬ、アニメ、ゲーム、映画キャラの有名どころを上手に合わせた、一流料理人スピルバーグによる“寄せ鍋”映画だった。 それでいて、某ホラー映画ネタをじっくりと丁寧に盛り込んだあたりもスピルバーグの意地悪さが爆発。 結果、これは『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ同様、「オタクで何が悪い」というスピルバーグの主張が一番出た映画に。 スクリーンから受ける情報量の多さもさることながら、70~80年代の音楽がガンガン流れるあたりもピンポイントすぎる。 もうお見事というしかないです。
まずは感想をひと言で。 「こりゃすげえ!!」 VRの世界観がここまで来るとは。。。 おなじみキャラクターもふんだんに登場し、 ここにあれがいた! あそこにあれもいた! なんて、探しながら観るのもすごく楽しそう。 そう意味で、キャラ探しに集中するためには 字幕を読むことに神経使わないように、 吹替えの方がいいかも。 日本のキャラもたくさん出てて やっぱクールジャパンって凄いですね。 ほんと、あっという間の140分で 脳みそ揺さぶられている間にエンディングって感じ。
試写会で拝見しました。 VRゲームに参加したまま最後まで一気に!って気分の映画でした。 何を書いてもネタバレになるから… 早くこれを誰かと語り合いたい! 面白いは面白いのだけれど、あとでしみじみと染みてくるタイプじゃなくて、お祭り的というか、イベント的というか。 アトラクションムービーとして一級品。 観終わったら教訓的なものは何にも残ってないけど、「あ~楽しかった」って爽快感が得られる感じ。 「あのシーンで燃えたよね~」「あそこの浮遊感最高」「あのキャラかっこよかった」みたいに、中学生に戻った感じ、IQが低くなった勢いで喋りたい。 私にとってスピルバーグ作品は、アカデミー賞狙ったり、トランプ批判したりってのも悪くないんだけど。 それよりも、本作『レディプレ』や『ジュラシックパーク』『ジョーズ』『E.T.』みたいに「見世物小屋に期待しないで入ったら驚かされちゃったよ」的な映画を求めてるんだなー、と改めて思いました! IMAX3Dで観直したいなぁ。