「ウエストワールド」の製作者が仕掛ける、テクノロジーをテーマにした大作SFドラマとは?
HBOの人気テレビドラマ「ウエストワールド」の製作総指揮であるジョナサン・ノーランと妻のリサ・ジョイが、新たなドラマの製作に挑もうとしている。
米Deadlineによれば、今回はテクノロジーをテーマにしたドラマ「The Peripheral(原題)」をAmazonスタジオと共に製作するそうだ。この作品は著名なSF作家ウィリアム・ギブスンによる「ザ・ペリフェラル」(邦訳未出版)という長編小説が基になっており、ジョナサン・ノーランとリサ・ジョイの製作会社Kilter Filmsとワーナー・ブラザースによって現在、原作の小説からシリーズ・ドラマ化の可能性を持たせた脚本へと書き換え作業が開始されている。
脚本は『シンプル・プラン』(98)を手がけ、アカデミー賞脚色賞にノミネートされたスコット・スミスが担当。監督は「ウエストワールド」でも数話監督をした『CUBE』(97)のヴィンチェンゾ・ナタリが務める。Amazonスタジオはスケールの大きいSFドラマの製作するにあたり「ウエストワールド」で成功をおさめた“パワー・カップル”のジョナサン&リサのチームと手を組む事を決意したようだ。
本作はフリン・フィッシャーという女性を主人公に、テクノロジーが徐々に社会を蝕む“テクノロジカル・ディストピア”を描く。「ウエストワールド」では人工知能を持つロボット達が反乱を起こす様子を描いているが、本作ではバーチャル・リアリティ、そしてタイムトラベルといったSF要素も含まれるとのことで、大きな期待が寄せられている。
LA在住/小池かおる
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