『ラ・ラ・ランド』チャゼル&ゴズリングの最新作、フッテージ映像が世界初披露!
『ラ・ラ・ランド』(16)で、アカデミー賞監督賞を史上最年少で受賞したデイミアン・チャゼルと、同作の主演を務めたライアン・ゴズリング。「また仕事がしたい」と互いに口にしていた2人が、最新作『FIRST MAN(原題)』でタッグを組む。本作は、人類初の月面着陸を果たしたニール・アームストロングの半生を描いた物語だ。
現地時間25日、米ラスベガスで開催中のシネマコンに、チャゼル監督とアームストロング役のライアン、その妻役を務めたクレア・フォイが登壇。『FIRST MAN(原題)』のフッテージ映像が、世界で初めてお披露目された。
「アームストロングを演じられることを光栄に思うよ」とライアンがコメントすると、チャゼル監督は「人類の偉大な一歩を踏んだ彼らの想像できないような旅を、観客にも体験してもらいたかったんだ」と続ける。
映像は、子守唄を口ずさみ、幼い娘を抱いたライアンの姿から始まる。フォイ扮する妻とほほえみを交わし、眠る我が子を見つめる…そんな幸せな家族の様子から一転、葬儀のシーンが映しだされる。本作は、宇宙飛行士に選ばれた1961年から、アポロ11号が月面着陸した69年までを描いており、2歳で愛娘を亡くしたアームストロングの悲痛な出来事も描かれるようだ。さらに、出発を控えた彼が『本当に戻ってこられる?』と息子に聞かれ、言葉に詰まる場面も。
宇宙での描写も、荒い息遣いやアクションシーンなど、極限状態に置かれたアームストロングの緊張が手に取るようにわかるもの。ただの“伝記映画”に終わらない、彼の人間性にフォーカスした作品になりそうだ。『歴史上、最も危険な任務(THE MOST DANGEROUS MISSION IN HISTORY)』というキャッチコピーと共に映像が締めくくられると、会場は大きな拍手に包まれた。
若き天才デイミアン・チャゼルは、本作でさらなる高みにいけるのか?『セッション』『ラ・ラ・ランド』に続き、ジャスティン・ハーウィッツも音楽として参加しており、映画賞をふたたび『ラ・ラ・ランド』チームが席巻する日が来るかもしれない。
『FIRST MAN(原題)』は10月に全米公開される。
取材・文/編集部