『レディ・プレイヤー1』ラストシーンに「スター・ウォーズ」のあのキャラが!?
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が仕掛ける壮大なアドベンチャー大作『レディ・プレイヤー1』(公開中)。このたび本作にスピルバーグ監督が隠した最後の“イースター・エッグ”として、映画史上の傑作シリーズ「スター・ウォーズ」の人気キャラクターが登場していることが明らかになった。
先月20日から日本でも公開され興行収入20億円を突破し、全世界ではすでに5億6000万ドルを記録する大ヒットとなっている本作。最大の注目ポイントは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンや『AKIRA』(88)の金田バイク、さらには「機動戦士ガンダム」やメカゴジラなど日米のありとあらゆる有名キャラクターが登場すること。
極め付けは劇中で主人公たちが体験するスタンリー・キューブリックの名作『シャイニング』(80)の世界。オーバールック・ホテルが登場し、273号室や雪の迷路などの名シーンが忠実に再現されるサプライズで、世界中の映画ファンの心を奮い立たせた。
そしてなんと、本編のラストシーンのどこかに「スター・ウォーズ」シリーズの顔とも呼べるドロイドR2-D2が映り込んでいることが明らかに。以前スピルバーグは、本作に登場するキャラクターやアイコンに関して「この映画のために3年がかりで権利を取得したのだけど、全部叶ったわけではない」と語り「スター・ウォーズ」関係の権利獲得が実現できなかったことを告白している。
しかし「スター・ウォーズ」の生みの親ジョージ・ルーカスといえばスピルバーグとは旧知の仲。過去にもスピルバーグの『未知との遭遇』(77)にはR2-D2が、『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』(81)にはR2-D2とC-3POが登場し、一方で『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(99)にはE.T.が映り込むなど、2人の間でニクい演出が繰り広げられていた。
そして今回はR2-D2をこっそりと映り込ませるという、子供心を決して忘れないスピルバーグらしい演出でルーカスとの絆をうかがわせる。そんなスピルバーグは劇中に登場する“オアシス”の創設者ハリデーと、そのパートナーのオグとの関係に自分自身とルーカスを重ね合わせているようで「僕はハリデーに愛情を持っているがオグも大好きなんだ。オグは僕が『レイダース』を作ったときのルーカスのようだからね」ともコメント。
まさに、本作に映り込むR2−D2はスピルバーグとルーカスの絆を象徴させる大事なカギであり、盟友ルーカスに向けた“イースター・エッグ”なのだ。本作をすでに体験した人もそうでない人も、是非とも劇場に足を運び、まだ見ぬ“イースター・エッグ”を探してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬