『レディ・バード』から母の日の贈り物!オスカー候補女優2人が演じる母娘愛

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『レディ・バード』から母の日の贈り物!オスカー候補女優2人が演じる母娘愛

『20センチュリー・ウーマン』(16)や『犬ヶ島』(5月25日公開)で知られる個性派女優グレタ・ガーウィグが、自伝的要素を織り込んだオリジナル脚本で単独長編監督デビューを飾った『レディ・バード』(6月1日公開)。このたび本作から、主人公レディ・バードを演じるシアーシャ・ローナンと、その母マリオンを演じるローリー・メトカーフを映した、母の日にぴったりなメイキング映像が到着した。

第90回アカデミー賞で主要5部門にノミネートされた本作。2002年のカリフォルニア州サクラメントを舞台に、自らを“レディ・バード”と呼ぶティーンエイジャー、クリスティンの高校生活最後の1年間を描きだした、瑞々しくもユーモラスな青春ドラマ。

友情や恋愛、将来の悩みなどあらゆる青春の要素を描く中でも、とくに目を引くのが物語の軸となる母と娘の関係。冒頭の車のシーンをはじめ、ちょっとしたことでぶつかり合ってしまう2人の姿は、反抗期を経験したことのある人ならば誰もが共感すること間違いなし。そしてクライマックスでの母マリオンの表情に涙することだろう。

このたび到着したメイキング映像ではそんな2人を演じ、ともにゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞にダブルノミネートを果たしたシアーシャとローリーの撮影時の様子と、2人を熱の入った演出で導くガーウィグの姿が映しだされている。プロムの衣装を選ぶシーンや、家のリビングでの言い争いのシーンなど、母娘の関係性がもっとも魅力的に描き出された場面の裏側を見ることができる。

ガーウィグは本作について「母親と娘の関係性を“愛の物語”として描いているの」と語り、本作の仮タイトルがズバリ「Mothers and Daughters」だったことも明かす。そして「私の知っている女性のほとんどが10代のころ、とつもなく複雑な関係性を母親との間に持っていた。すべての場面でどちらの立場にも感情移入できるようにしたかったの」と続けた。

さらにガーウィグは「母親と娘の間の愛こそが一番深いと思っているし、これこそが最も感動するラブストーリーなの」と本作に込めた最大のメッセージを明かす。本作を観れば、その“愛”の当事者となりうる母と娘はもちろんのこと、男性であっても心打たれることだろう。是非とも家族揃って本作の感動を味わっていただきたい。

文/久保田 和馬

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