宗教がテーマのメットガラ、不敬すぎる“裸同然ドレス”のセレブは?
ニューヨークのメトロポリタン美術館で7日、恒例のファッションイベント、メットガラが開催された。今年のテーマである“カトリック”をイメージした衣装に身を包んだセレブたちが大勢参加し、バラエティに富んだファッションを披露していたが、リスキーな領域に踏み込んでいたセレブも少なくなかったようだ。
特にきわどさが目立っていたのは、女優のゾーイ・クラヴィッツだ。ゾーイが着ていたサンローランのワンショルダードレスは、ボディの右サイドが全開で、裸に黒いレースの布を巻き付けているだけのように見えるデザインだ。そのうえ、テーマであるカトリックとの関連性もないらしい。
モデルのジョーダン・ダンは、ロングローブから胸の谷間がのぞくオールホワイトのドレスで、“天使のような”イメージを演出。しかし、スカート部分の前合わせが大きく開きすぎており、脚の付け根までばっちり写った写真がタブロイド紙をにぎわせる結果となった。本人は「肌と全く同じ色の下着を着けていたのよ!」と弁解していたが、いずれにしても、股間部分がドレスからのぞいていたことには変わりない。
モデルのカーラ・デルヴィーニュの着ていたディオールのネットドレスは、バストトップと袖以外はシースルーで、ショーツ1枚の裸体に目の粗い網を掛けたような恰好だった。ヘッドアクセサリーをヴェール風に垂らして顔だけはしっかり隠していたので、その部分でカトリック風味を醸そうとしていたようだ。
ヴェルサーチのクチュールドレスをまとったブレイク・ライブリーは、宗教画で描かれている光輪のアクセサリーを頭につけ、総刺繍の重厚なトレーンを引きながら歩く姿が美しかったが、両脚部分はウエストまで丸見えのシースルー。全身荘厳な装いなのに、中央部に垂れ下がった布で股間だけかろうじて隠しているのが、何かの冗談のようにも見える。
とはいえボディの露出よりも、イエス・キリストやローマ法王のコスプレの方がむしろ不謹慎だと考える人も多く、今回のイベントに対するカトリック関係者の意見は、まさに十人十色だったようだ。
UK在住/シャオ