榮倉奈々の奇行にノリで太刀打ち!?安田顕がおもしろリアクション連発
2010年に「Yahoo!知恵袋」をにぎわせた伝説的投稿から始まったコミックエッセイを映画化した『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(6月8日公開)。本作で、榮倉奈々演じる妻・ちえの奇行に悩まされる夫・じゅんを演じている安田顕だが、その振り回されっぷりが絶妙だ!
結婚3年目のサラリーマン・じゅんとその妻・ちえ。ある日、じゅんが帰宅すると玄関でちえが血を流して倒れていた。動転するじゅんだが、彼女の側にはケチャップが…ちえは死んだふりをしていたのだ。以来、じゅんが帰宅するとちえは必ず死んだふりをして、扮装やシチュエーションもエスカレート。
榮倉は15パターンもの“死んだふり”を熱演しているが、それに対し驚いたり呆れたり小芝居に付き合ったりと、安田は振り回される夫のリアクションをバリエーション豊かに演じている。
血を吐いて倒れていたちえが「わぁ〜〜!!」と起き上がると、じゅんは驚きで顔を歪めながら大絶叫、額を矢で射貫かれ死んだ(ふりをしている)ちえに対しては「よくできてるねえ…」と思わず関心することも。さらに甲冑姿の武士のコスプレで戦死(のふり)をしていたちえに「お館様ぁ〜〜!!どういうことじゃあ〜〜!」と全力で乗っかったり…。“さすが演技派!”と思わず一声かけたくなるほどの多彩な演技で、困惑する夫を表現している。
一方で、寂しいのか、なにかのSOSなのか…と妻の“死んだふり”の秘密を探ってみたりと、良き夫ぶりも発揮。コミカルな演技で観客を楽しませながら、優しい佇まいも見せられる表現力はさすがだ。
最近ではドラマ「下町ロケット」や「小さな巨人」、『北の桜守』(18)などシリアスな役でも存在感を放ち、幅の広い演技力でテレビドラマや映画に引っ張りだこのヤスケン。コミカルな面から人間味あふれる姿まで卓越した演技で実力を発揮している姿を、ぜひ本作で堪能して欲しい!
文/トライワークス