榮倉奈々&安田顕、抜群のコンビネーションを披露!「NACSといるより楽しい」
「Yahoo!知恵袋」に投稿され大きな話題を博した質問をもとに生まれたコミックエッセイを、ハートウォーミングコメディの名手・李闘士男監督が映画化した『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の公開記念舞台挨拶が9日、角川シネマ新宿で開催。榮倉奈々と安田顕、大谷亮平、野々すみ花、李監督が登壇した。
サラリーマンのじゅんが仕事から帰宅すると、妻のちえは必ず死んだふりをして出迎えるようになる。ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ…次第にエスカレートしていく“死んだふり”に不安を覚え始めるじゅん。実はちえの謎の行動には、ある秘密のメッセージが隠されていた。
公開を迎えたことに「どの映画でも晴れ晴れとした気持ちになるのですが、この映画に関しては本当に本当にうれしいです。いろんな想いがめぐります」と喜びをあらわにした榮倉は、会場に詰めかけたファンに深々とお辞儀。夫婦役を演じた安田に向けて「やっと2人の距離が近づいてきたかなと思ったら、今日で終わりですね」と感慨深げに語りかけると、安田は「寂しいねえ」とつぶやく。
榮倉がヒロインを務めたNHKの連続テレビ小説「瞳」(08)で共演し、その後『わたしのハワイの歩きかた』(14)でも共演を果たした榮倉と安田。「5年に一度の周期で会えていると思います」と榮倉が語ると、安田は「次は50代と30代半ばか、次はどんな役になるかな〜」と顔を見合わせる2人。すると榮倉は満面の笑みで「その時はゼロの関係性に戻っていますね」とバッサリ。劇中同様に息の合ったやり取りを披露し、会場を沸かせた。
そんな2人は撮影終了後もプロモーション活動で日本各地を渡り歩いたとのことで、榮倉が「すごい楽しかったです」と振り返ると、すぐさま安田も「僕も楽しかった」と便乗。ところが榮倉はそれに対して「本当!?」と訊き返し「安田さんは現場でも気遣いの方なので、何考えてるかわからないんです」と明かす。すると安田は「本当に楽しい」と何度も繰り返し「NACSといるよりあなたといる方が全然」と大きな笑いを誘う。
そして本作の原点ともなった質問の投稿者であるkkajunskyさんとその奥様からサプライズで、作品を絶賛するメッセージが届けられると、榮倉は「お会いしたかったのに会えなかったんです。すごく嬉しいです」とにこやかな表情。また安田も「とても愛に溢れている文章で、シンプルに考えたらいろんな愛の形や愛情の掛け方が合って良いんだなと感じました」としみじみと公開の喜びを噛みしめた。
取材・文/久保田 和馬