ルーク・スカイウォーカーついに暗黒面に堕ちる!?マーク・ハミルがフォースを使えない誘拐犯に!
『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役でおなじみのマーク・ハミル。近年『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)や『~最後のジェダイ』(17)でルーク役に復帰し、大きな話題を呼んでいる。『スター・ウォーズ』初期三部作以降のキャリア低迷期を経て、昨今俳優として復活したと言われる彼が新たな出演作で見せる、とんでもキャラを紹介したい。
6月23日(土)公開の『ブリグズビー・ベア』でハミルが演じるのは、なんと誘拐犯。生まれたばかりの主人公ジェームスを誘拐し、25年間、地下シェルターで彼を育てた偽の父親・テッドとして登場するのだ。しかし、その平和な日々は続かず、突然テッドは警察に逮捕され、ジェームスとは引き離され世間からも“変態”呼ばわりされることに。
ルークがついにダークサイドへ堕ちる!?
外界と隔離されて育てられたジェームスが、日々の心の糧としてきたのが幼少の頃から毎週届くVHSの教育番組「ブリグズビー・ベア」。そして、それを密かに制作していたのがハミル演じるテッドなのだ。
番組は、古き良き懐かしさにあふれた80年代風子ども向け特撮で、傑作SF映画へのオマージュが満載のヒーローもの。ハミルはヒーロー役のブリグズビー・ベアや、太陽の形をした悪役サン・スナッチャーの声も担当。この悪役のセリフにはダース・ベイダーから引用したものもあり、皮肉にもルーク・スカイウォーカーが暗黒面に墜ちたのかと思わされる。しかも、この太陽には年季の入ったハミルの顔がはめ込まれており、不気味で結構コワい…。
本当は心温まる愛や友情の物語
振り切った設定だが、本作の物語はとてもハートウォーミング。本当の両親の元へ戻った世間知らずのジェームスが、周囲を騒動に巻き込みながらも、その純粋さで人々の心を動かしていく。監督は人気TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」出身のデイヴ・マッカリー。低予算のインディーズ作品ながら、サンダンスほかの各種映画祭で高評価を得ている。
漂うブラックジョークにニヤニヤしながら、独創的なキャラクターと思いもよらないストーリーに惹き付けられ、最後には感動を与えてくれる本作。観れば、あなたもきっとブリグズビー・ベアのファンになってしまうはず!
文/トライワークス