こんな間取りの物件は要注意!?38年間増築を繰り返した悪夢のような屋敷をご紹介
バラエティ番組「クレイジージャーニー」などの影響からか、廃墟や奇怪な建造物が話題になっている昨今。あなたは“アメリカで最も呪われた屋敷”と呼ばれる「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」をご存知だろうか?1800年代後半に建てられたと言われるこの家は、今もアメリカ・カリフォルニア州サンノゼに現存しており、世界中からミステリーファンが訪れる観光名所になっている。
かつて実際に人が住んでいたこの“呪われた屋敷”には、様々な逸話が残されている。屋敷はその昔、銃(ウィンチェスター銃)のビジネスで財を成した実業家の未亡人サラ・ウィンチェスターの個人的な邸宅であった。彼女はある日、生後1ヶ月の娘と、義父、そして夫を立て続けに亡くしてしまう。悲しみに暮れていた彼女が霊媒師に助言を求めたところ、家族の死が“銃によって命を落とした人々の復讐”であること、そしてその呪いから逃れるためには、家を建て、霊障を避けるために隠し部屋や秘密通路を増築し続けよと告げられる。霊媒師の言葉を信じきったサラは、1884年から彼女が亡くなる1922年までの間、24時間365日休むことなく、屋敷の増築工事を続けたと言われている。
40年近くにも及ぶ連日の増改築工事で作られたこの屋敷。外観は品の良いセレブの豪邸にも見えるが、一度中へ足を踏み入れるとその異様さに否が応でも気付かされてしまう。例えば、登ると壁に突き当たってしまう階段や、秘密の通路、隠し部屋に天井へと続く階段など、屋敷のいたるところに、常人には理解できない仕掛けが施されている。
さらに異様なのは、屋敷内のいたるところに“13”の数字が使用されている点。欧米では不吉として忌み嫌われる数字だが、サラはなぜか執拗にこだわり、屋敷内に13個の浴室や、掛け鍵、窓枠などを用意。それだけでなく、13個の排水溝がついたキッチンや、13段の階段なども設えている。
そんな「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」に残された不気味な逸話の数々を描いた映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』が6月29日(金)に劇場公開される。監督は、「ソウ」シリーズの最新作『ジグソウ:ソウ・レガシー』(17)でメガホンをとったスピエリッグ兄弟が務め、孤独な未亡人サラをオスカー女優のヘレン・ミレンが演じている。呪いから逃れるために屋敷を作り続けるサラの異様さと、屋敷で次々と起こる怪奇現象の数々。衝撃の実話をスクリーンで目撃して!
文/トライワークス