<アベンジャーズ>計画とは?『アイアンマン2』に張り巡らされた伏線を読む
『アイアンマン2』(公開中)が公開週末3日間の興行収入で3億4000万円を突破、夏興行の先陣を切る大ヒットスタートとなっている。海外でも全米公開前に53ヶ国で初登場1位を獲得し、前作の世界興行収入を塗り替える5億9431万ドル(6月14日現在)を記録している。
そんな『アイアンマン2』だが、公開後にネット上で話題になっているものがある。エンドクレジット後のおまけ映像がそれだ。前作でも登場した特殊組織シールドのエージェント“フィル・コールソン”。『アイアンマン2』ではトニー・スタークを影から見守る人物として現われ、謎の任務を受けてメキシコに飛び立つ。おまけ映像では、このフィルがメキシコで驚愕の発見をする。噂では2011年公開予定の映画『ソー(日本語タイトル未定)』、そして<アベンジャーズ>計画に繋がる伏線とも言われているが。前作『アイアンマン』(08)のエンドクレジット後、サミュエル・L・ジャクソン演じるシールドの長官ニック・フューリーが、トニー・スタークの自宅を訪れ、「アベンジャーズの話をしたい」というエピソードが流れ、『アイアンマン2』の中でもトニーを監視&見守りつつ、再び<アベンジャーズ>の話をトニーに持ちかける。この謎の巨大プロジェクト<アベンジャーズ>とは何なのか?
実は<アベンジャーズ>とは、アイアンマンの原作世界に登場するヒーローたちが集結したヒーロー界のドリームチームとも言うべき存在のことだ。中核をなすメンバーは3人。アイアンマン、北欧神話に出てくる雷神の化身ソー、第二次世界大戦中に人為的に強化された超人兵士が現代に蘇ったキャプテン・アメリカ。そして、このチームはシールド(=戦略国土調停補強配備局というアメリカの特殊防衛機関)のニック・フューリーと『アイアンマン2』に登場する重要キャラクターも関わり、世界をありとあらゆる脅威から守るため活躍している。トニーの研究室にはキャプテン・アメリカのトレードマークのあるアイテムも登場している。『インクレディブル・ハルク』(08)のラストにはトニー・スタークが登場し、『アイアンマン2』の劇中ではハルクが暴れているところがTVのニュースで流れている。これは、ハルクが<アベンジャーズ>に登場する伏線なのか?
2011年には“ソー”“キャプテン・アメリカ”の映画が連続公開予定となっており、2012年には“アイアンマン”“ソー”“キャプテン・アメリカ”が勢ぞろいする<アベンジャーズ>の映画化も決定している。『アイアンマン2』をまだ観ていない方は今のうちに予習もかねて観るのはどうだろうか? そして既に観た方もおさらいのためにもう一度劇場へ!【Movie Walker】