トム・クルーズが23度目の来日!「6週間で現場に戻った」骨折の裏話を披露
シリーズ全世界累計興行収入3000億円を超える人気スパイ・アクションシリーズの6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が8月3日(金)に公開されるのに先がけて、トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグ、クリストファー・マッカリー監督の4名が来日。18日、都内で記者会見を行った。
回を重ねるたびに難易度と激しさが増していくアクションを、トム・クルーズ自らがノースタントで挑むことで大きな話題を集める「ミッション:インポッシブル」シリーズ。本作では高度7620mから降下する“ヘイロージャンプ”や、アクロバティックなヘリコプター操縦、さらには撮影中にトムが骨折をしたことで世界中を騒然とさせたビルジャンプなどのアクションが盛りだくさん。
2年ぶり23度目の来日を果たしたトムは「ハロー!」と笑顔で手を振りながら挨拶すると「日本に戻ってこられて嬉しいよ。まるで家に帰ってきた気分だ」とコメント。命がけの撮影をともに乗り越えた仲間たちと談笑を交えながら会見に臨んだ。
冒頭から、撮影中の骨折について質問されたトムは「壁にぶつかった途端に、折れたなと思ったよ。痛かったけれど、芝居をしなければいけないからカメラの前を全力で走った」と、その瞬間のことを振り返る。そして「6週間で現場に戻ったんだ(笑)」と、これまで20年以上も本シリーズを引っ張ってきた持ち前のプロ根性で骨折さえも乗り越えたことを笑顔で明かした。
するとマッカリー監督は「すごく腫れているのを見て『きっといいことに繋がる。でもそれが何かはわからない』と僕は言ったんだ。実は映画は半分近く撮り終えていたんだけど、まだ脚本ができあがってない部分があったから、時間を稼げたことはとても助かったよ」と冗談めいて語る。
シリーズで初めて2作続けてメガホンをとるマッカリー監督は「前作の『ローグ・ネイション』を撮り終えたときに、もういろんなアクションをやり尽くしたから、続編をやる監督は可哀想だなと思っていたんだ。そしたら僕が監督することになった」と笑いを誘うと、隣に座っていたトムが満面の笑みを浮かべながらマッカリー監督の肩をポンと叩く一幕も。前作や『アウトロー』(12)など、これまで何度もタッグを組んできた2人の信頼関係の厚さをうかがわせた。
さらにマッカリー監督は「テスト試写の際に、アクションが多すぎると言われてしまったから少しカットしたんだ」と明かし、劇中で数々のアクションシーンに挑戦したトムとヘンリーに小さな声で謝罪。するとそれを見ていたサイモンが「僕の大きなアクションシーンも全部カットされたから、DVDを楽しみにしてるよ」とおどけてみせるなど、チームワーク抜群の4人の爆笑記者会見は1時間以上に及んだ。
文/久保田 和馬