塚本晋也×池松壮亮×蒼井優『斬、』が第75回ヴェネチア国際映画祭コンペ入り!

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塚本晋也×池松壮亮×蒼井優『斬、』が第75回ヴェネチア国際映画祭コンペ入り!

塚本晋也監督にとって初の時代劇『斬、』(11月24日公開)が、第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品が決定。あわせて池松壮亮と蒼井優の 顔がアップでデザインされたティザービジュアルも解禁となった。

本年のヴェネチア国際映画祭は、審査員長に『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)で金獅子賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督を迎えて8月29日より開催。塚本は14年に発表した前作『野火』に続きコンペティション部門への出品を果たした。塚本は過去にも『六月の蛇』(02)ではコントロコレンテ部門審査員特別大賞、『KOTOKO』(11)でオリゾンティ部門オリゾンティ賞(最高賞)を受賞している。

本作は、塚本が監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務める完全オリジナル作品。物語の舞台は、開国するか否かで大きく揺れ動く江戸時代末期。江戸近郊の農村で時代の波に翻弄されるひとりの浪人と、彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る衝撃作だ。

文武両道の浪人を巧みに演じたのは、昨年主演した『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』が国内外の映画賞で高い評価を受け、今年も『万引き家族』『君が君で君だ』『散り椿』や、テレビドラマ「宮本から君へ」など話題作への出演が続く池松壮亮。浪人の隣人である農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)で第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝き、近年ではCMなどでお茶の間にもお馴染みとなった演技派女優・蒼井優。不穏な時代に負けず、精一杯生きる農家の娘を凛とした美しさで体現した。ともに本作で初めて塚本作品への参加を果たした池松と蒼井のぶつかり合うような演技合戦にも期待が高まる。

塚本、池松、蒼井という近年の日本映画を象徴する“顔”が揃った本作。日本公開に先がけて世界の舞台に羽ばたく本作が、どのような評価を受けるのか注目したい。

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