新垣結衣、生田斗真や向井理から“強い女優”といじられる
一青窈の大ヒットソングをモチーフにした純愛映画『ハナミズキ』(8月21日公開)の完成披露舞台挨拶が7月8日(水)に東京国際フォーラムで開催。ハナミズキの花びらをイメージした1000枚のピンクリボンが舞う中、新垣結衣、生田斗真、向井理、薬師丸ひろ子、土井裕泰監督が登壇。舞台挨拶では、新垣結衣の“しっかり者”キャラについて生田たちがコメントした。
まずは、劇中でも登場した約7mのハナミズキの木をバックに、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団が編曲した“ハナミズキ”オーケストラバージョンを演奏し、その後、ゲストが黄色い歓声を浴びながらステージに上った。
『ハナミズキ』は、新垣結衣扮する紗枝と、漁師の仕事をしている水産高校の青年との恋を10年間に渡って描く純愛ストーリー。新垣は、ニューヨークで仕事をする紗枝が、英語で長いスピーチをするというシーンが一番苦労したと言う。「プライベートでも英語に触れる機会はなかったので、今回ゼロから入念に練習して挑みました」。生田は、演じた康平が漁師という設定上、早朝からのロケで朝と夜とが逆転する撮影をこなしたと言うが、「僕、北海道出身で、おじいちゃんが船乗りだったこともあり、個人的に思い入れの深い作品となりました」と語った。
その後、生田斗真と共演した感想を聞かれた新垣は、「斗真くんはコミュニケーションを取る場所や空気を作ってくれたので、その空気感が紗枝と康平の間で出てるのではないかと」とコメントしたが、生田や向井からは、新垣について意外な言葉が。
生田が「芯が強くて、肝の座った女優さんです」と語ると、新垣は「座ってないですよ」と笑顔でツッコミ。さらに向井からも「ぶれない方だなと。僕は演じたキャラクター上、わりとちょっかいを出したりしましたが、全然ぶれなくて悔しい思いをしました(笑)」と、可憐なガッキーの、意外にもしっかりとした一面が明かされた。また、薬師丸は「仕事を離れたところでもお互いを尊重できる関係、それが映画の空気にもなってる気がしました」と、現場の雰囲気の良さを語った。
また、「ハナミズキ」の歌詞の「君と好きな人が百年続きますように」というフレーズにかけて、「恋が100年続くために必要なことは?」という質問が。新垣は「ふたりにとって人生で一番大事な時期を過ごし、お互いが特別なものになっていったのかなと。そういう出会いは恋人だけではなく、家族であったりもするし、必ず誰しもが持ってる運命なんだろうなと」と熱く語ると、生田も「愛ですね。今の恋愛の形って毎日会わなきゃいけないとか、そういうところでつながってるけど、『ハナミズキ』では離れていても、相手を思う気持ちでつながってる。すごくキュンとしたり、切ない気持ちになれるのではないかと思います」。
最後に新垣が「現実にも起こりうる日常を描いてますが、その中でも奇跡とか運命を信じたくなる要素がちらほらあって、壁にぶつかった時とかに、みなさんの励みになれば」と締めくくった。
運命に導かれ、10年間想い合っていく恋人たちだけではなく、家族の絆や普遍的な愛がしっかりと描かれている『ハナミズキ』。観た後、自分の周りの人たちが愛おしく感じられるラブストーリーなので、是非大切な人と共に映画館を訪れてほしい。【Movie Walker/山崎伸子】