3年間で3度の棋士役!染谷将太の将棋スキルは…?
一度はプロ棋士への道を諦めた男が、周囲の支えで再び夢に向かって突き進んだ感動の実話を、松田龍平主演で映画化した『泣き虫しょったんの奇跡』(9月7日公開)。本作で主人公の仲間を演じた染谷将太は、実は、ここ3年間で“将棋”をテーマにした作品に3度も出演しているのをご存知だろうか?そんな彼が演じ分けた、個性豊かな“棋士役”を振り返ってみたい。
『聖の青春』では、複雑な思いを抱える主人公の弟弟子に
最初の作品は2016年11月に公開された『聖の青春』。病気のため、29歳の若さで亡くなった天才棋士・村山聖の実話を松山ケンイチ主演で映画化した本作で染谷が演じたのは、聖の弟弟子にあたる江川貢。病に苦しむ聖を支えながらも、自身は年齢制限により、プロ棋士への道を絶たれてしまう…という複雑な役どころ。この貢は文筆家であり、指導棋士の加藤昌彦氏をモデルにしたキャラクターだ。
『3月のライオン』では特殊メイクで個性派キャラに変身
続いて出演したのが、羽海野チカの人気コミックを神木隆之介主演で映画化した、2017年3、4月公開の『3月のライオン 前編/後編』。同作では、主人公・零の幼い頃からのライバルで“心友”である人気キャラクター、二海堂晴信に。特殊メイクで顔も体もふくよかな二海堂に変身し、映画を見終わるまで染谷だと気付かなかった人もいるほどの熱演ぶりを見せた。
3度目の将棋映画では、まさかのプロ棋士に昇格!?
そして、今回の『泣き虫しょったんの奇跡』では“しょったん”こと瀬川晶司と共にプロ棋士を目指す仲間の村田康平を演じている。出演シーンはさほど多くはないものの、若さゆえに先輩にも生意気な態度を取り、永山絢斗演じる新藤和正とケンカしてしまうなど、本作でも存在感を見せつける。『聖の青春』ではプロ棋士になれなかったが、本作ではしょったんより先に四段に昇段し、プロ棋士になってしまうというのも不思議な役回りといえよう。
ここまでくると気になるのが、染谷本人の将棋の腕前…。本作で共演した新井浩文(共にプロ棋士を目指す清又勝役)によると、「最弱なのは(冬木渡役で出演の)ブッキー(妻夫木聡)と染谷将太くん」と、将棋のスキルは少々残念な感じだったようだ。同じ“将棋映画”ながらも、3つの作品でまったく異なるキャラクターを見事に演じた、染谷の本作での活躍ぶりにもぜひ注目してほしい。
文/トライワークス
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