草なぎ剛、柄本時生、満島真之介ら個性派が『鉄コン』スタッフ最新作に集結!
『鉄コン筋クリート』(06)を制作した STUDIO4℃に、フランスのコミック作家・ギヨーム“RUN”ルナールと制作会社ANKAMAがラブコールを送り、海を越えて実現したコラボレーション映画『ムタフカズ』(MUTAFUKAZ)が、10月12日(金)より全国で公開、草なぎ剛、柄本時生、満島真之介ら豪華キャストが出演することがわかった。
本作の舞台はDMC(ダーク・ミート・シティ)という、犯罪者と貧乏人の吹き溜まり。この街に生まれ育ったアンジェリーノ、通称“リノ”(草なぎ)は、ガイコツ頭の親友ヴィンス(柄本)とボロアパートの1室に同居中。バカで臆病な友達のウィリー(満島)も加え、3人で毎日つるんでダラダラ過ごしているが、将来の見通しはない。そんなさなか、リノの人生を一変させる出来事が立て続けに起こるようになり、ついに絶体絶命の危機に陥ったとき、リノはスーパーパワーに目覚めるが…。
監督の西見祥示郎、美術監督の木村真二をはじめ、『鉄コン筋クリート』のメインスタッフが再び集結する本作。西見監督は声優のキャスティングについて「性格と雰囲気とボディイメージが3人のキャラクターにピッタリなこと、それに加えて3人のバランスが上手く出ることを大切に考えた」と明かした。
『鉄コン筋クリート』が大好きだという草なぎは、この抜擢に喜びの様子をみせ「人間の愛という普遍的なテーマがストレートに表現されていて、“愛によって弱さが強さに変わる!”ということを感じていただけたら嬉しいです」と観客へのメッセージを送った。
柄本は本作について「キャラクターたちの想像力が存分にでていてアニメーション映画の魅力が最大限に出ていると思う」とコメント。一方、満島は普段と異なり“声優”として参加することについて「“声だけで表現をする”という事に、とても希望を感じていて、人間の元々抱くイメージや記憶を超えた新鮮な驚きや、ハッと気づくものがあると思う」と意気込みを語った。
西見とともに本作の監督、さらに脚本・編集までを務める原作者のギヨーム“RUN”ルナールは、世界的大企業の広告のデザインを手掛け、02年にはMUTAFUKAZのショートフィルムが映画祭で話題を生んだ実力派アーティスト。最新アニメーション技術を有するSTUDIO4℃とのコラボにより『鉄コン筋クリート』に続く名作が、この秋誕生しそうだ。
文/編集部