キャメロン監督、『アバター』出演者にアカデミー賞に期待しないよう忠告
今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞などにノミネートされた大ヒット作『アバター』(09)のジェームズ・キャメロン監督が、出演者のサム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーヴァーらに、同賞の主演男優賞や助演女優賞などにノミネートされることを期待しないように忠告していたことがわかった。
キャメロン監督がエンパイア誌に語ったもので、「『タイタニック』(97)で、レオナルド・ディカプリオはノミネートされたなった。つまり、若手俳優は、コンピューター・グラフィックスを使った映画に出演したら、その映画がどんなにヒットしても優れていても、15回目くらいにしかアカデミー賞にノミネートされないのが現実なんだ。青いメイクアップなんかをしていたら、なおさらだから、サムたちに『期待するなよ』って言っておいたんだ。だから彼らはショックを受けたりしていないよ」と、相変わらずSF映画を敬遠する映画芸術科学アカデミー協会の古い体制をチクリと批判している。
ところでキャメロン監督は、今まで『タイタニック』のケイト・ウィンスレットを絶賛し、再タッグを希望していたが、レオについてはあまり評価をしていなかった。しかし今回の発言で、レオの役者としての実力を間接的に評価することになった。【NY在住/JUNKO】
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