超絶“ほわほわ”赤ちゃんペンギンがあんなところから「ひょっこりはん!」
全世界で2500万人の動員を記録し、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した『皇帝ペンギン』(05)の12年ぶりの続編『皇帝ペンギン ただいま』(8月25日公開)。コウテイペンギンの過酷な子育てを追った本作には、とにかく可愛らしい赤ちゃんペンギンたちの姿が満載だ!
零下40℃、時速250kmにもなるブリザートが吹き荒れる南極で子育てをするコウテイペンギンの姿を13か月にわたって追った前作に続き、本作では43歳のオスが命を懸けて家族を守り、ヒナが初めて海へと旅立つ冒険にも密着。南極の厳しい環境をまざまざと見せつけられる一方で、ペンギンたちの一生懸命な姿に思わず癒されてしまう。
黒い燕尾服姿で白い氷原をゆさゆさと歩く大人ペンギンのどこかとぼけたユーモラスな姿もさることながら、注目はフワフワの羽毛をまとい、飛行帽をかぶったような赤ん坊たちの愛くるしい佇まいだ。
親ペンギンの足の間から、顔を“ひょっこり”のぞかせる姿だけで、もうメロメロ…。さらには親が狩りに行っている間、モフモフの身体を“おしくらまんじゅう”のように寄せ合って寒さをしのいだり、親の後ろをヨチヨチと歩いて付いて回ったり、まるで人間の親子のように睦み合ったり…。可愛すぎるペンギンたちの姿に、自然と目尻が下がってしまう。
また、前作ではわずかしか撮影できなかった水中の様子も、新たな機材を導入し、水温マイナス1.8℃、水深70mでの撮影が実現。時に20分も無呼吸で潜水する姿や、透き通った南極海を飛ぶように狩りをする雄姿など、貴重な姿を捉えることに成功している。なかでも、子ペンギンたちが初めて水の中に飛び込み、不格好ながら必死に泳ぐ姿は、思わず親目線の気持ちになってしまい感動を覚えることだろう。
最新鋭の4Kカメラとドローンも導入され、美しい大自然とペンギンの滑らかな羽毛までをもクリアに映し出した本作。その生態に驚き、メロメロになり、誰もがきっと心動かされる。厳しい環境の中で懸命に生きる、コウテイペンギンたちの姿をスクリーンで目に焼き付けてほしい!
文/トライワークス