地方住み必見!玄関の鍵はかけない、牛が道路を横断…“ド田舎あるある”満載アニメ
09年に原作コミックの連載がスタートし、13年と15年に2度のテレビアニメ化がされた人気シリーズ「のんのんびより」。タイトルからもその“ゆるふわ”さが伝わってくるだろうが、それもそのはず。物語の舞台はのどかな原風景が広がる片田舎だ。そんな本作の魅力を、田舎ならではの“あるあるエピソード”と共に紹介したい。
豊かな自然や懐かしい遊びに心がほっこり
本作の中心キャラクターとなるのが、「にゃんぱすー」という独特な挨拶でおなじみの小学生1年生の宮内れんげ、5年生の一条蛍、中学生1年生の越谷夏海、夏海の姉で中2の越谷小鞠の4人。物語は東京出身の蛍が、小中併設校「旭丘分校」に転入するところからスタートする。個性的なキャラクターたちのドタバタコメディが展開される一方で、都会育ちの蛍が様々な田舎カルチャーに衝撃を受ける様子も描かれるのだ。
全校生徒は上記の4人に越谷姉妹の兄で中3の卓を含めた5人で、全員が同じクラスで授業を受けている。子どもが少ない田舎では“あるある”の光景と言えよう。そのため、自然と休み時間や放課後を一緒に過ごすことが多く、定規落とし(鉛筆を使って互いの定規を机から落とし合う遊び)やあやとりといった昔懐かしい遊びが登場するほか、山菜を摘んだり、釣りや川遊びをする描写も。豊かな自然はもちろん、幼いころに夢中になった遊びの数々に、思わず懐かしさがこみあげる。
コンビニまで片道2時間!時間に縛られない気ままさ
田舎と言えば、交通の不便さを想像するかもしれないが、「のんのんびより」の世界もその例にもれない。バスは5時間に1本、電車は数十分に1本で、道路には「牛横断注意」の標識まで存在する。また、基本的に移動手段としてマイカーが活躍し、近くにスーパーやコンビニがないので、週末にショッピングセンターへ出かけ数週間分の買い物を済ませることが多い。
そんな状況からか、本作に登場する子どもたちは朝マックに憧れたり(午前中にお店に行けないため)、隣町にコンビニができたと聞きつければ片道2時間かけて遊びに行こうとする。さらに、バスや電車を逃しても、それを気にすることもないので、時間に縛られない気ままな生き方が羨ましくなってしまう。