岡田准一、巨匠・木村大作監督から殺陣を絶賛され「クラクラする」と恐縮

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岡田准一、巨匠・木村大作監督から殺陣を絶賛され「クラクラする」と恐縮

キャメラマンとしてだけでなく映画監督としても活躍する日本映画界の巨匠・木村大作の監督3作目となる『散り椿』(9月28日公開)の完成報告会見が8月27日に都内で開催され、岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子、木村監督が出席。木村監督から「(岡田の殺陣は)三船敏郎、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回るスピード」と絶賛された岡田が「すごい人のお名前が出てきてクラクラして、どうしたらいいのかわからない」と恐縮しきりで、タジタジとなった。

葉室麟の同名小説を映画化した本作。藩を追放されてしまった男が、妻の最期の願いを胸に、藩の不正や権力に立ち向かっていく姿を描く。黒澤明監督作品『隠し砦の三悪人』(58)の撮影助手からキャリアをスタートさせた木村監督の、映画人生60周年を迎える作品となる。

アクションにも定評のある岡田が、剣豪アクションに挑んだことでも話題。本作の殺陣に関して、岡田は「大作さんが『見たことのないものがいい』とおっしゃっていた。クランクインの3か月ぐらい前から“作っては壊し”ということを繰り返し、大作さんに見ていただいて、“違う”“それがいい”というのをずっとやっていた」と木村監督と時間をかけて作り上げたものだという。

木村監督は「岡田さんのすばらしいところは、自分で見せられるところ。岡田さんが(殺陣の案を)3通りやって見せてくれたら、僕はそれをチョイスするだけ」と殺陣を作り上げる過程を振り返り、「『散り椿』の殺陣は全部、岡田さんがつけてくれた。相手をした西島さんがそれに対応して、すばらしい殺陣になっています」と胸を張った。

さらには木村監督が、岡田の殺陣について「三船敏郎、高倉健、仲代達矢、勝新太郎を上回るスピードだね。殺陣というのは、ひとえにスピードが大事」と名優の名前をあげながら絶賛すると、岡田は「すごい人のお名前が出てきてクラクラして、どうしたらいいのかわからない」と苦笑い。木村監督は「僕は嘘を言う人間ではありません!そういう人たちを見てきているからね」と説得力と共に語っていた。

また岡田の殺陣へのこだわりについて、西島が「ひどかった」と告白するひと幕も。西島は「一騎討ちのシーンで、3か月も練習していた殺陣を当日の朝に変えた」と暴露。岡田が「大作さんがその場の空気も撮りたい方なので、予定調和にならないようにと思って」と説明すると、西島は「前日に言ってくれてもよかったんじゃない?」と恨み節。岡田は、シーン変更の要望を「(西島に)2回くらい流された」と明かして、会場と西島の笑いを誘っていた。

取材・文/成田 おり枝

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