『散り椿』は岡田准一の手掛けた殺陣が100%!木村大作監督は79歳でインスタデビュー
名カメラマン木村大作の監督最新作『散り椿』(9月28日公開)の完成披露試写会が27日、TOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、木村監督が登壇。挨拶では、今作で殺陣も務めた岡田を監督が絶賛するやり取りも見られた。
岡田は冒頭で「大作さんから『美しい時代劇を撮りたい』というオファーをいただき、光栄であると同時に、たくさんのプレッシャーを感じ、それと戦いながら現場を過ごしてきた」と挨拶。続けて「良い戦いができたと思っています。大作さん、そしてこの豪華なキャスト陣と作り上げた大作さんの“美しさ”が詰まった作品を、楽しんでいただけると思います」と誇らしげにアピールすると会場から割れんばかりの拍手が沸き起こった。
西島も「想像をはるかに超え、すごい作品になった」と興奮した様子で作品のすばらしさを力説。黒木は、オール富山ロケの様子を振り返り「濃密な時間を過ごし、色々な経験をさせてもらった」と笑顔を見せていた。さらに池松が「どうも、池松です」と挨拶すると、岡田がなにやらニヤニヤした様子で見つめる。「なんで、笑ってるんですか?」と池松が尋ねると、岡田は「いや〜、今日もおしゃれだなと思って」とコメント。「あの、しゃべっていいですか?」と尋ねる池松に、「どうぞ」と答える岡田。2人の息の合ったやり取りが会場の笑いを誘った。
木村監督は「ここにいる皆さんは、いち早くこの作品を観ます。良いと思ったら多くの方に宣伝してください。それが皆さんの義務です!」と力強くアピール。「今日は宣伝の催促ばっかりしちゃうけど」と前置きし、「次の企画が通りやすくなるのも、この作品で(僕の映画人生が)終わってしまうのも皆さんに懸かってます!」とお茶目に語る名匠に大きな拍手が送られた。
また、岡田は殺陣のクレジットに名前が載っていることを聞かれ「恐縮です」としながらも笑顔を浮かべる。木村監督が、「この映画の殺陣はすべて100%、岡田さんの殺陣でございます」と補足すると会場から驚きの声があがる。続けて「次回作で殺陣のシーンがあれば、出演がない場合でも殺陣師として岡田准一に来てもらいたいと思っています」とその腕前を絶賛。会場そしてキャスト陣から三度拍手が起きると、岡田は「新しい仕事が増えました。ありがとうございます」と照れながらも快く引き受けていた。
そして同作のプロモーションのため、木村監督がインスタグラムを始めることを発表し、記念すべき1枚目を撮影。普段はガラケーを使っている監督は、スマホでの撮影が初めてということもあり、連写したり違うボタンを押してしまったりと不慣れな様子を見せる。「皆さんより下手くそかもしれない。俺が撮るからっていい(写真)ってわけじゃない。それは断っとくよ」と一言。岡田が「大作グラムをしっかりフォローしてください!さっきも移動中の車内でいっぱい撮っていたので、お楽しみに」とアピールしていた。
取材・文/タナカシノブ