土屋太鳳と芳根京子、朝ドラ女優が壇上でバトル「調子に乗ってんじゃないわよ!」「なんでこんな顔なの!」
松浦だるまの同名コミックを実写映画化した『累-かさね-』(9月7日公開)の公開直前イベントが8月30日にスペースFS汐留で開催され、土屋太鳳と芳根京子が“ガチンコ3本勝負”で対決。「教えてあげる。劣等感ってやつを!」(芳根)、「調子に乗ってんじゃないわよ!偽者風情が!」(土屋)と劇中のセリフで宣戦布告し、会場を盛り上げた。
土屋は「まれ」、芳根は「べっぴんさん」と、NHK連続テレビ小説のヒロインとして人気を博した“朝ドラ女優”の2人が初共演を果たした本作。“醜い”累と、“美しき”ニナが、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅に導かれ、欲望をむき出しにしてぶつかり合う姿を描く。土屋と芳根が、累とニナを“1人2役=2人1役”で演じる。イベントには佐藤祐市監督も出席した。
土屋は「きょんちゃん(芳根)と向き合った瞬間、心で感じるものがあった。きょんちゃんのパワーは爆発力があるので、そのパワーにすごく救われた」と難役に共に挑んだ芳根に感謝しきり。芳根も「お互いの累、ニナのいいところを取り合い、吸収し合って、2人の心で作り上げた」と土屋と顔を見合わせるなど、本作を通して固い絆が生まれたことを明かした。
“劣闘甲子園”と題されたこの日のイベントでは、劇中で激しいバトルを繰り広げる2人が、3本勝負でゲーム対決をすることに。勝負の内容は、カップの重ねた数を競う“かさねバトル”、より美しい顔を作る“福笑いバトル”、キスで行う“風船割りバトル”の3つ。バトルの前に芳根が「教えてあげる。劣等感ってやつを!」と劇中のセリフを声高に叫ぶと、土屋は「本気でいくの!」とタジタジになりながらも「調子に乗ってんじゃないわよ!偽物風情が!」と応じ、会場も大盛り上がり。
“かさねバトル”では、途中で組み立てたピラミッド型タワーを倒してしまった芳根が、瞬時の判断で積み方を変え、見事に勝利。続いての“福笑いバトル”は、土屋が芳根の顔を、芳根が土屋の顔を福笑いで作り、より美しく完成したほうが勝ちとなる戦い。「福笑い、人生初めて!」という芳根があまりにも微妙な顔立ちに福笑いを作り上げて、惨敗。土屋が「なんでこんな顔なの!」と大笑いするひと幕もあった。
最後の“風船割りバトル”では、割れる音を怖がりながらも芳根が勝利し、3本勝負は芳根に軍配が上がった。賞品として高級焼肉券がプレゼントされたが、芳根は「太鳳ちゃんと行きたい!」とニッコリ。土屋は「うれしい…!」と芳根の優しさに心打たれていた。
取材・文/成田 おり枝