小泉今日子「なにもないより、間違えてもなにかあったほうがいい」
小泉今日子ら豪華スター共演作『食べる女』(9月21日公開)の完成披露舞台挨拶が、8月30日に丸の内TOEI1で開催。小泉、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香、原作者の筒井ともみ、生野慈朗監督が登壇し、悩める女性からの人生相談に答えた。「すてきな女性になるには?」という質問に小泉は「私も誰かに聞きたいくらいの質問ですが」と前置きしたうえで、自身の経験談を踏まえて絶妙な回答をし、会場を沸かせた。
小泉は「いま50代ですが、過ぎてきたことはわかるので、そこからお話します」としたうえで「なにもないより、間違えてもなにかあったほうがいいと思います。引っ込み思案にしているよりも、『やっちまったな』ということのほうが、人は成長すると思います」と晴れやかな表情で答え、拍手を浴びた。
沢尻も「小泉さんの言ったとおりだと思います。人生で悩むことはいっぱいあるし。でも周りに惑わされず、自分らしく生きたいなと。私もいろいろ失敗してきてるんで。でも、それも悪くないし、それも経験だし、それを乗り越えると人は強くなれるし、自分らしく輝ける」とうなずいた。
筒井も「私も50になったのですが、まだ模索中で、まだだなと思うことばかり」と苦笑い。
「でも、今日子さんがおっしゃったように、諦めたり、尻込みして逃げたりするのは情けないですから、目の前にあるものには一生懸命トライすることを忘れないようにしていけばいいのかなと。また、『まあ、いいか』と思えば、だいたいなんとかなる。なんとかならない時は、おいしいものでも食べて寝ちまうかと」とおおらかな表情で語った。
また、最後に小泉は「すてきな女性になるためになにをすればいいのか。まず、この映画を観ることではないでしょうか。いまはどんな職業、どんな場所行っても、女の人が輝いてお仕事をしていると思います。女たちよ、おいしいものを食べて頑張りましょう」と元気に締めくくった。
取材・文/山崎 伸子