ロック様、カメハメハ大王に!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』監督とタッグ
「ワイルド・スピード」シリーズや『ランペイジ 巨獣大乱闘』(18)で知られる俳優のドウェイン・ジョンソンが、新作映画『The King(原題)』で、ハワイのカメハメハ大王を演じることに決まったと、米Deadlineなど複数メディアが報じた。
カメハメハ大王(カメハメハ1世)は、1810年にハワイ諸島を統一し、ハワイ王国を建国して初代国王となった人物だ。ジョンソンは、高校時代をハワイのホノルルで過ごしたこともあり、以前からハワイの文化と歴史に強い思い入れがあったそうだ。「カメハメハ大王を演じるのが夢だ」と語っていたジョンソンは本作の主演だけでなく、自身の製作会社を通してプロデューサーも兼任する。
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)などで知られるロバート・ゼメキス。脚本は『仮面の男』(98)や『ブレイブハート』(95)で知られるランダル・ウォレスが執筆する。ウォレスの脚本をめぐり、多くの製作スタジオが本作の製作権を狙っていたが、ワーナー・ブラザースとニュー・ライン・シネマがその権利を獲得した。本作の撮影は2020年の開始を予定している。
ジョンソンはこのニュースを自身のインスタグラムで発表し「希望にあふれる新しい日の夜明けを迎えました。生涯に一度のこの旅を始められることに感謝します。ハワイ諸島を初めて統率したカメハメハ大王。アメリカ合衆国第50州となる力強くスピリチュアルな今日のハワイを創り上げた、伝説の人物の誕生と生涯を描きます。アカデミー賞受賞『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキスが監督し、『ブレイブハート』のランダル・ウォレスが脚本を手がけます。私は2001年にハリウッドでキャリアを開始してから、この伝説を映画化するのが夢でした。私の育ったポリネシアの文化では、物事には時節があると信じられています。まさに今がその時節なのです。カメハメハ大王、独りで歩く男。(ハワイ語での「カ・メハメハ」の意味)」と、熱烈なコメント。
ジョンソン本人はハワイ出身ではなく、ポリネシア地方サモアの血を引く人物。ハワイの現地メディアが報じるニュースによると、ハワイ先住民の血を引かないジョンソンが国の歴史を象徴するカメハメハ大王を演じる事に抵抗の声もあるようだ。しかしハワイの人々にとっても、世界的に注目を浴びるハリウッド俳優のジョンソンが主演する事によって、現地の文化や歴史の知識を世界的に広められる事には期待が集まっている。
LA在住/小池かおる