肉じゃが、手羽先のグリル、ポテサラ!すぐに真似したくなる映画『食べる女』の簡単&工夫満載の家庭料理
人気脚本家・筒井ともみの“食”と“性”をテーマにした小説を原作に、恋や仕事に迷いながらも懸命に生きる女たちの姿を活写する話題作『食べる女』(9月21日公開)。小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリスら豪華女優陣が共演し作品を彩る本作だが、彼女たちと同様に作品に彩りを与えているのが、おいしそうな料理の数々だ。
迷える女たちにおいしいゴハンを食べさせ、元気にしていく主人公の敦子(小泉今日子)。お腹を空かせた女性たちが集まってくる彼女の家の食卓には、どこかホッとするような家庭料理が次々と並ぶ。劇中では敦子が振る舞う家庭料理を筆頭に、小料理屋の割烹、居酒屋のおつまみまで、なんと50品以上ものメニューが登場。肉じゃが、菜の花の昆布〆め、ポテトサラダなど、どれもシンプルだけど、見ているだけでお腹が鳴ってしまうような料理ばかりだ。
劇中で敦子が「おいしくな~れ~」とおまじないをかけながら塩を振って、シンプルにグリル焼きした手羽先の岩塩焼きは、うっすらと茶色の焦げ目が入った焼き加減が絶妙で、観ているこちらも思わずよだれが出てしまいそう。この料理には、沢尻演じる圭子も、骨の周りについたお肉までペロリ!その気持ちいい食べっぷりには、敦子も「あんた食べてるとき、ほんといい顔してるわ」とご満悦の様子で、食事を通して自然に笑顔がこぼれていく。
また本作の原作者でもあり、企画・脚本・プロデュースまでを手掛ける筒井は、これまでに食に関するエッセイ本を出してきたほどのこだわりの持ち主。それだけあって、劇中に登場する料理たちは、簡単でありながらもちょっとした工夫が凝らされている。例えば、家庭でもポピュラーなトマトと卵の炒め物。トマトの赤と卵の黄色の鮮やかな見た目だけでも食欲をそそる一品だが、本作では女性の身体に良いと言われる白キクラゲを加えており、栄養と独特の食感をプラスしている。素材の良さを活かし、シンプルだが健康面まで考えられたメニューの数々は、すぐにでも真似したくなってしまう!
絶品料理や女優たちの気持ちいい食べっぷりに、鑑賞中に思わずお腹が鳴ってしまいそうな『食べる女』。本作のメニューが載ったレシピ本『いとしい人と、おいしい食卓 「食べる女」のレシピ46』も発売されているので、映画を観た後は、彼女たちが食べていた料理を自宅で楽しんでみてはいかがだろうか。
文/トライワークス
9月14日(金)発売
1,500円+税/講談社刊