棚橋弘至、初主演映画スタッフからの手紙に男泣き!寺田心も「がんばりました」ともらい泣き
悪役プロレスラーである父親と息子との絆を描く人気絵本を、新日本プロレスの現役選手・棚橋弘至主演で映画化した『パパはわるものチャンピオン』(公開中)の公開記念舞台挨拶が9月22日にTOHOシネマズ新宿で開催され、棚橋をはじめ、木村佳乃、寺田心、高橋優、藤村享平監督が登壇。プレッシャーのなか映画初主演を務めた棚橋にスタッフから手紙が届き、棚橋が熱い涙を流した。
悪役レスラーであることが息子にバレてしまい、息子との絆を取り戻そうと過酷な戦いに挑む男の姿を描く本作。いよいよ公開となり、棚橋は「こんなに大きな劇場で多くの皆さんの前で舞台挨拶ができる。まずそれがうれしい」と会場を見渡し、感無量の面持ちを見せた。
映画初主演に「不安しかなかった。すごいプレッシャーでした」という棚橋。「座長としてそれは見せちゃいけないと思った」と覚悟し、「心くんや木村さんに演技でサポートしていただいたので、スタッフさんやエキストラの皆さんにお声がけしたり、明るい、いい雰囲気で撮影が進むように心がけた」と前向きな姿勢で撮影に臨んだという。藤村監督も「初主演でプレッシャーは相当あったと思う。立ち向かう意志を感じた」と棚橋の意気込みに惚れ惚れとしていた。
明るく振舞っていた棚橋だが、クランクアップ後には号泣してしまったそう。この日はその映像がスクリーンに投影され、そのなかでは「新しいことに挑戦して、この歳でこんなにも一生懸命になれることがあったというのが、本当にうれしい。一生懸命やりました」と涙を流していた棚橋だが、これを見た本人も「もらい泣きした」と照れ笑い。さらに監督補を務めた塩崎遵から手紙が届くと、司会が代読するやいなや、棚橋の頬を熱い涙がつたった。
手紙には「棚橋さんは1回も弱音を吐かない。『疲れたことがないんで』と言い続ける」と棚橋の男気をひしひしと感じたエピソードが綴られており、さらには「一緒に戦ってくれて走ってくれて、ありがとうございました。また一緒に戦いましょう。第2弾で、なんてね」と続編を望む言葉もあり、涙をあふれさせた棚橋は「ありがとうございます」と感謝。これには寺田ももらい泣きで「がんばりました」と声を絞り出した。最後にはスタッフからの寄せ書きを手にした寺田を横に、棚橋が「劇場の皆さん、愛してまーす!」と叫び、観客から大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田 おり枝