戦力差13対300! 『十三人の刺客』は全編に過激アクション満載
1963年製作の同名傑作時代劇を、豪華キャストの共演で再構築した『十三人の刺客』(9月25日公開)。本作は『クローズZERO』シリーズ(07、09)や『ゼブラーマン』シリーズ(04、10)など、数々の話題作を手がけた三池崇史監督の最新作であり、先のベネチア国際映画祭でも高い評価を得た作品だ。そして、その迫力の殺陣シーンにも注目が集まっている。
将軍の弟という地位をかさに、残虐の限りを尽くす暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)。その非道を見かねた島田新左衛門(役所広司)ら13人の男たちは、斉韶を討つべく決死の戦いを挑む、というのが、本作のおおまかなストーリー。役所広司、山田孝之らが扮する刺客たちが圧政に苦しむ民衆のために奮い立つ姿は男気にあふれ、実に痛快だが、それにも増してアクションシーンの過激さには度胆を抜かれる。
ちなみにクライマックスの決戦シーンは、オリジナル版では主人公たちが13人に対し、敵の数は53人。これだけでも結構な比率だが、本作ではなんとその数が300人にグレードアップしているのだ。そんな大量の敵を、要塞と化した罠だらけの宿場町に誘い込み、刀、弓、爆薬、さらには建物ごと破壊するなどして、バッタバッタとなぎ倒していく様は爽快感抜群。また主人公たちだけでなく、暴君・松平斉韶の強烈な悪役ぶりも見逃せないポイントだ。
時代劇には珍しく、本作はひたすら激しい“動”のシーンの連続で、観ているうちにどんどん前のめりになっていくこと間違いなしだ。13人対300人の壮絶な戦いを、是非ともスクリーンで体感してほしい。【トライワークス】
作品情報へ