北川景子が田中圭とのキスシーンを拒否!?そのリアリティを監督は大絶賛!
現代人にとって身近なスマートフォンをテーマにして大きな話題を集め、累計発行部数30万部を突破した志賀晃の同名ミステリー小説を、Jホラーの名手・中田秀夫監督が映画化した『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)の完成披露試写会が8日、東京・イイノホールで開催。主演を務めた北川景子を筆頭に、千葉雄大、成田凌、田中圭、中田監督が登壇した。
本作は、恋人がスマートフォンを落としたことから個人情報が流出し、トラブルに見舞われていく主人公・麻美の姿を描きだす。ある日突然、麻美に身に覚えのないクレジットカードの請求や、ネットストーキングが相次ぐ。さらに何者かにSNSのアカウントを乗っ取られ、誰にも見られたくなかった写真がSNS上にアップされてしまうことに。そして時を同じくして、人里離れた山の中では、次々と若い女性の遺体が見つかる連続殺人事件が起きていた…。
ステージ上に設置された巨大なスマートフォンから北川らが登場すると、1万1000通にも及ぶ応募の中から選ばれた300名の観客は大熱狂。今年の夏に撮影が行われた本作が、ついにお披露目されることに北川は「あっという間にこの日を迎えてしまいました」と笑顔を見せると「ご覧になった方がどういう印象を持つのか気になっています」と語った。
さらに北川は、ミステリーでもありホラー的な雰囲気もただよわせる本作について「ラブです」と一言で表現。「ラブで始まって、途中怖いのかな?スリリングかな?となって、ラブかな?という映画ですね」と明かすと、メガホンをとった中田監督も「本作のポイントはラブですね」と力強く断言。「予告とかでそういうニュアンスは…」と説明をしようとしながらも、結局言葉に詰まり「ラブです」と一言に帰結させた。
さらに中田監督が「一番好きなシーンは、(北川演じる麻美と田中演じる富田が)仲直りするシーンです。すごく良いし、羨ましい」と明かすと、田中は「台本には仲直りのキスをするって書いてあったんですけど、景子ちゃんが『したくない』って言うんです」と、そのシーンを撮影した際のエピソードを披露。
「俺も流石にキスできないですねって感じでしたが、彼氏役だからどうにかして機嫌をとろうとキスしようとするんです。けど、キスさせてくれないリアリティが…」と語っていくと、中田監督はそれにかぶせるように「あれがいいんですよ、ちょっとのけぞる感じがね」と大盛り上がり。間に挟まれた北川は「まだ映画の序盤だったので、小出しにしたほうがいいんじゃないかなと思ったんです…」と説明し、はにかんだ表情を見せた。
また作品のテーマにちなみ「この中で一番スマホを落としそうなのは?」と質問されると、北川と千葉、田中と中田監督の4名は迷うことなく成田を指名。「あまり執着がなくて落としちゃいそうな気がしますね」と成田の性格を分析する北川に成田は「落としたことは記憶にないんですけど、たぶんあるんだろうなって思います」と、予想通りのコメント。さらに千葉は、スマホを落とした時の成田の様子を真似して会場の爆笑を誘った。
取材・文/久保田 和馬