唐田えりかが初のラブコメディで苦戦!?中川大志との撮影秘話を告白|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
唐田えりかが初のラブコメディで苦戦!?中川大志との撮影秘話を告白

インタビュー

唐田えりかが初のラブコメディで苦戦!?中川大志との撮影秘話を告白

『覚悟はいいかそこの女子。』のヒロインを務めた唐田えりか
『覚悟はいいかそこの女子。』のヒロインを務めた唐田えりか

東出昌大との共演作『寝ても覚めても』(公開中)で、無防備なまでにみずみずしい存在感を見せつけた新進女優の唐田えりか。ファッションモデルとしても人気を博した彼女にとって、2018年は女優開眼の年となったよう。唐田の最新出演作はヒロインを務めた『覚悟はいいかそこの女子。』(10月12日公開)。中川大志と共演した本作は、唐田にとって初のラブコメディとなり、やりがいと共に戸惑いも感じつつ現場に臨んだようだ。

原作は椎葉ナナの人気コミック。主人公・古谷斗和(中川大志) は、“超絶イケメン”だけど恋愛経験ゼロ、かつ“究極ヘタレ”というイケてるようでイケてない高校生だ。唐田が演じたのは、斗和が人生で初めて心から好きになる三輪美苑役。斗和は、美苑を振り向かせようと大奮闘していく。

『寝ても覚めても』で演技のおもしろさに目覚めたという唐田は、本作のオーディションにも前のめりで挑んだそうだ。「いつかは少女漫画原作の作品をやりたいという憧れはあったのですが、自分とはかけ離れているキラキラした感じがして、無理かもしれないと思っていました。でも、美苑は自分に少し近い感じがしたので、ヒロインに決まった時はすごくうれしかったです」。

おちゃめにポージングする唐田えりか
おちゃめにポージングする唐田えりか

唐田からも、キラキラと輝くようなオーラが感じられるが、彼女がシンパシーを感じたのは、美苑の内面のほうだった。「美苑はクールに見えるけど、実は寂しがり屋だったり、感情の起伏は表に出さないけど、内側には激しい感情を持っていたりします。自分を曲げられない頑固さがあるような気がして、そこは自分と似ていると思いました」。

少女漫画の実写映画を何本も演じてきた中川だが、本作ではやることなすこと空回りしてばかりの超ヘタレ男子という愛すべきキャラクターが新鮮だ。「大志くんのほうが1つ年下ですが、すごく落ち着いていて、大人でした。現場でも、ずっと支えてもらった感じです。でも、少年らしい部分もちゃんとあって、そこが斗和と近い感じがしました」。

唐田にとって初の壁ドンは、なんとクランクイン初日の撮影だったそう。「今回、壁ドンされるシーンと、自分が壁ドンするシーンの両方があり、大志くんの鼻がぶつかるんじゃないかと思うくらい至近距離での撮影でした。普段の私だったら絶対照れくさくなってしまうと思うんですが、そうなるとお芝居ができないと思ったので、そんなことではダメだと自分に言い聞かせ、堂々と演じることを心がけてやっていきました」。

前作『寝ても覚めても』は「自分にとって転機になった作品」で、それがあったからこそいまがあると言う唐田。「演技に対してずっと苦手意識があり、女優をやめようとまで思っていたんですが、『寝ても覚めても』では共演者の方や監督が私のそういう思いを受け止めてくださりつつ、すごく寄り添っていろいろと指導してくださった。作品に対してそこまでどっぷり入ったのは初めての経験でしたが、もっとお芝居のことが知りたいと心から思えたし、それ以降はずっとその気持ちが続いています」。

【写真を見る】中川大志と唐田えりかの胸キュンのラブシーンはこちら
【写真を見る】中川大志と唐田えりかの胸キュンのラブシーンはこちら[c]2018 映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会 [c]椎葉ナナ/集英社

本作の現場にもかなりアグレッシブな気持ちで入ったそうだが「やっぱり簡単ではなかったし、難しかったです。上手くいかなくて何テイクも重ねてしまい、毎日悔しい思いもしました。頑張りたいという気持ちが一番にあるけど、自分はまだまだなんだと実感しました」と述懐。

撮影中、自分をとことん追い込んでしまった日もあったそう。「一度、頭の中がパンパンになってしまって、撮影のセッティング中、堪えられなくなって、一人隅に行って泣いてしまったことがあるんです。皆さんにはバレてないと思ったんですが、大志くんだけが気づいて『唐ちゃん』と箱ティッシュをなにも言わずに渡してくれて、そのままその場から離れてくれました。本当にさりげなく、ずっと支えてくださったので、自分も頑張らなきゃと心から思いました」。

現在21歳で、女優・唐田えりかの第1章はまだ幕を開けたばかりだが、女優としてやっていく“覚悟”はすでにできているよう。「お芝居をしていて嘘がない女優さんを目指したい」と語ってくれた曇りのない眼差しが、強く印象に残った。

取材・文/山崎 伸子

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