阿部サダヲ、背中を押された言葉は「30歳ぐらいになったら売れる」
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(公開中)の公開記念舞台挨拶が10月13日にTOHOシネマズ新宿で開催され、阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、田中哲司、ふせえり、三木聡監督が舞台挨拶に登壇。本作の内容にちなみ、ゲスト陣が人生で背中を押された言葉を発表した。阿部は「僕が中学生くらいの時、小学校の同級生のお母さんに『阿部くんは、30歳ぐらいになったら売れるのよ』と言われたんです」と語った。
当時、まだ芸能界入りを考えておらず、プロ野球選手を目指していたという阿部。「僕は、役者をやるともなんとも言ってないのに。それがどこかでひっかかって、いま役者をやってるのかもしれないです」。
千葉は「たくさんの言葉があるんですが」と前置きしたあと、『千葉はさあ、役じゃないときは、本当に色気がないよね』って同業の役者さんから言われたことがありまして。逆に役の時は、色気が出てるのかと、勝手に自信を持ったんですが」とコメント。
阿部が「出てるよ。出てなきゃ、あんなに『千葉』『千葉』って出てないよ」と、会場にいる「千葉」というプラカードをもっている千葉雄大のファンたちを指差した。
吉岡が「千葉さんのファンってめちゃめちゃ温かいんだなと」と言うと、ふせが「最近はこうやってプレートを?千葉くんを応援しようと?千葉県を応援してる」とツッコむ。阿部は「僕は千葉出身だからうれしいですけどね」と言って笑いをとった。
最後に、阿部と吉岡直筆の垂れ幕が出てくる特製くす玉を割った。阿部は本作について「ロックコメディという映画も、オリジナルでこういう映画もなかなかないと思います」と力強くアピールした。
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は、ドラマ「時効警察」シリーズの三木聡監督作。“声帯ドーピング”をして、4オクターブの音域とすべての人を虜にする声量を手に入れたロックスター・シン(阿部サダヲ)と、異様に声が小さく何事にも逃げ腰なストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)が織りなすパワフルなコメディとなっている。
取材・文/山崎 伸子