宮野真守が告白、櫻井孝宏が唯一無二の声優である理由「“櫻井波”が出てた」
ゴジラ映画初のアニメーション作品として製作された劇場三部作の完結編となる『GODZILLA 星を喰う者』(公開中)の公開記念舞台挨拶が11月10日にTOHOシネマズ新宿で開催され、宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、上田麗奈、小澤亜李、静野孔文監督、瀬下寛之監督が登壇。宮野が「この音色を出せる声優は、世界で櫻井さんしかいない」と難役を演じきった櫻井を絶賛した。
二万年後の地球を舞台に、ゴジラとそれに抗う人類の物語を描く本作。ゴジラ討伐に執念を燃やす主人公・ハルオ(宮野)と、異星人で宗教種族のメトフィエス(櫻井)の関係性の変化も見どころとなる。
宮野は「対立したとしてもメトフィエスの言葉にトゲがない。(ハルオとしては)心をかき乱された。この音色を出せる声優は、世界に櫻井さんしかいない」と唯一無二の声優だとキッパリ。さらに「櫻井波が出てました」と櫻井の声についてα波ならぬ“櫻井波”と表現し、「心地よい気持ちにもなったし、声優・宮野としても安心感があった」としみじみと語っていた。
宮野から絶賛を受けた櫻井は「ぜひ太字でお願いします」と記者陣にお願いして、会場も大爆笑。櫻井は「メトフィエスがハルオを呼ぶ時には、愛がこもっている」と役作りを振り返り、宮野も「愛が漏れちゃっている!」と賛同。息ぴったりに「もれもれ!」と声をそろえる2人だが、櫻井は「宮野くんが現場の雰囲気やお芝居の方向性、取り組み方など、すべてを作り上げてくれた」と座長・宮野を称えていた。
劇場三部作を駆け抜けた宮野だが、ゴジラの世界に入ることには緊張もあったという。「ゴジラという存在が大好きだった。子どものころはヒーローのように捉えていた。大人になって今、こうやってゴジラに触れた時に、ゴジラの生まれた理由や根本を辿ることもできた」と貴重な機会になったと明かし、「僕たちは全力を込めた。生き様を見せました。僕らにできる『ゴジラ』を作りました。全世界に広がっていってほしいと思うくらい、自信を持ってお届けできる」と胸を張っていた。
取材・文/成田 おり枝