謎を解くヒントが隠れてる!?村上春樹原作『バーニング』予告編がついに完成!
『オアシス』(02)で第59回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞するなど、韓国映画界が誇る国際派イ・チャンドン監督が、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を大胆にアレンジして映画化した『バーニング 劇場版』(2019年2月1日公開)。このたび、本作の予告編が到着した。
小説家を目指す主人公のジョンスが幼なじみのヘミと再会し、彼女から正体不明の男ベンを紹介されたことから始まる不可思議な出来事を描いた本作。今年5月に行われた第71回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品され、世界中の批評家から最高レベルの賛辞を獲得。大きな話題を集めた。
このたび到着した予告映像は燃えさかるビニールハウスの光景から幕を開け、ジョンスとヘミの再会シーン、謎多き男ベンの登場シーンが描き出されていく。次第に距離を縮めていく3人だったが、ベンのとある告白によってすべてが一変する。「僕は時々、ビニールハウスを燃やしています」。
そして、突然姿を消したヘミを捜すジョンスの姿が、印象的な音楽とイ・チャンドン監督ならではの美しい映像の数々によってスリリングに映しだされる。韓国の地方都市の荒廃したロケーションと、マジックアワーで煌めく夕景を前に影絵のように踊るヘミの姿。謎が謎を呼ぶ卓越したストーリーテリングと、その映像表現の数々に心奪われること間違いなしだ。
第91回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表に選出され、その前哨戦でもあるインディペンデント・スピリット賞の外国作品賞にも『万引き家族』(18)や『ROMA/ローマ』(18)などの話題作とともにノミネートされた本作。巨匠イ・チャンドン監督が放つ珠玉のミステリーを是非とも劇場で体験し、その虜になっていただきたい。
文/久保田 和馬
作品情報へ