歌声が闘い疲れた者の心を癒す…『七つの会議』主題歌はボブ・ディラン!
「半沢直樹」や『空飛ぶタイヤ』(18)など、著書の映像化で注目を集める作家・池井戸潤の同名小説を、野村萬斎主演で映画化した『七つの会議』(19年2月1日公開) 。その主題歌が、98年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞したボブ・ディランのアルバム「タイム・アウト・オブ・マインド」に収録された「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」に決定したことがわかった。
本作は、「結果がすべて」という考え方がいまなお続く中堅メーカー、東京建電で起きたパワハラ騒動をきっかけに、騒動の裏側に潜む闇が会社員たちの人生だけでなく、会社の存在をも揺るがす事態を引き起こしていくさまを描く。
企業としての正解を信じることで、人としての“正しさ”を見失ってしまった者たちと、葛藤しながらも、自らの信念を貫こうとする者たちが激しくぶつかり合う本作で、闘い疲れた彼らの心を癒すのがボブ・ディランの歌う「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」だ。
この曲は、ボブ・ディランが低迷していた90年代、彼が転機を迎えた時に生まれたバラードで、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーランら数多くのアーティストもカバーしている名曲だ。ボブ・ディランのノーベル賞文学賞受賞後初の来日公演となった2018年のフジロックでもこの曲は披露され、会場に集まった約4万人の観客から大喝采を浴びた。
“働くこと”の正義とは、そして、彼らが守るべき信念とはいったいなんなのか。ボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」にのせて、日本を代表する俳優陣が重厚な企業犯罪エンタテインメントを紡ぐ本作の公開が待ち遠しい。
文/編集部
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