岡田准一と小松菜奈、『来る』の中島哲也監督は「クレイジー」「変態」
澤村伊智による第22回日本ホラー小説大賞受賞小説「ぼぎわんが、来る」を、『告白』(10)の中島哲也監督が映画化した『来る』(12月7日公開)の「怖がり屋さん限定のプレミア試写会」が、11月27日に秋葉原UDXシアターで開催。岡田准一と小松菜奈が舞台挨拶に登壇した。岡田は「いい意味でクレイジーだなと思いました」と中島組の感想を述べた。
岡田は「僕はラッキーだなと思いました。中島監督に呼ばれて参加できたことが」と喜びつつ「現場は大変。朝まで撮るっていうのが(中島組の)決まりみたい。早く終わらない」と苦笑いした。
小松は完成した映画について「すごく目まぐるしくて強烈な映像を観たなというのがすごくあって、なかなか言葉に表せない。もう変態なんじゃないかなと。いい意味で」と言いながら、岡田と顔を見合わせた。
岡田は中島監督について「とにかくみんな怒られる。スタッフとかもです」と言うと、小松も「『青春映画のやりすぎだ』とか『そんな芝居ここでしなくていい』と言われました」とうなずく。
岡田は「愛情があるんです。(小松を)自分で見出したから、娘のように思っていて。僕も細かくぼそぼそとしゃべってくれというニュアンスや強さまで細かく指定されました。1回かんだ時も『賞とか獲ってるんでしょ。かむのってどうなの?』とディスられました」と恨み節。
“絶叫OK”で、怖い時につける特製アイマスクまで用意されたこのイベント試写会。岡田は最後に「中島監督の才能、鬼才を感じていただく映画になっていると思いますし、ただのホラー映画じゃないんだなと、観終わったあとで思っていただける映画になっていると思います」と力強く締めくくった。
『来る』は、岡田と松のほか、妻夫木聡、小松菜奈、黒木華といった豪華な布陣を迎えたホラー映画。イクメン田原秀樹(妻夫木聡)の周りで、超常現象のような不可解な出来事が連発する。田原はオカルトライター・野崎和浩(岡田准一)に調査を依頼。小松は、野崎に紹介された霊媒師の血を引くキャバ嬢・比嘉真琴役を演じた。
取材・文/山崎 伸子