原作未登場でも大人気!いまさら聞けない「ドラゴンボール」屈指の超絶サイヤ人・ブロリーとは?
世界中に多くのファンを持つ「ドラゴンボール」の劇場版最新作『ドラゴンボール超 ブロリー』(12月14日公開)。サブタイトルが示す通り、本作では孫悟空やベジータをも凌駕する“最強のサイヤ人”ブロリーが登場することで、ファンから大注目を集めている。…とはいえ「ブロリーって誰だっけ?」と思う人も多いのでは?
原作未登場だけど超人気の秘密
ブロリーは、1993年に公開された『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』で初登場した、映画オリジナルキャラクター。当時、週刊少年ジャンプで原作を連載中だった作者・鳥山明が、ブロリーのキャラクターデザインを担当した。
同作でのブロリーは、カカロット=悟空と同日に生まれ、保育カプセルが悟空と隣同士に。ところが悟空の泣き声に驚き泣いてしまったがために憎しみが芽生えてしまう。一方で、潜在能力の高さからサイヤ人の王子ベジータの地位を脅かすのでは?と恐れたベジータの父により、ブロリーは父・パラガスと共に謀殺されそうになる。こうした経緯から悟空とベジータへ強い憎悪を持っていたブロリーは、やがて純粋に殺戮と破壊を楽しむ“伝説の超サイヤ人”に覚醒、制御不能なパワーで暴れ回る…。
悟空とベジータを完全に圧倒する強さで人気を獲得し、翌94年『ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない』に再登場。原作コミックスやTVシリーズには未登場ながらインパクト大な存在感から、その後もビデオゲームやカードゲームにも登場し、国内外を問わずキャラクターとしても高い人気を誇っている。
最新作では、より魅力的なキャラクターに
今作『〜ブロリー』では鳥山自ら脚本を手がけ、かつての人物像をベースにしつつ、より人間味あるキャラクターとして描かれている。以前に強調されていた怨恨的な存在から、優しさと悲しい過去を持つ成長途上の青年として再誕したと言えるだろう。
劇中、ドラゴンボールを狙い地球へ飛来したフリーザをきっかけに、悟空&ベジータと運命的に出会うブロリー。実戦経験こそ少ないものの、2人と戦い方を学習しながらバトルを繰り広げ底知れぬ攻撃力を爆発させる。作画スタッフを一新し、最新のCG技術を取り入れ描かれたスピーディでダイナミックな超絶バトルは、シリーズ最高峰の完成度となっている。
悟空とベジータの共闘でも歯が立たない強さを見せるブロリーに勝つ方法とは?サイヤ人同士の激闘の決着をぜひ劇場で確認してほしい。
文/石井誠