【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第2回 今月のテーマ:かわいい女の子

コラム

【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第2回 今月のテーマ:かわいい女の子

注目女優、南沙良の連載第2回のテーマは”かわいい女の子”
注目女優、南沙良の連載第2回のテーマは”かわいい女の子”撮影/杉映貴子 ヘアメイク/藤尾明日香 スタイリスト/武久真理江 衣装協力/HATRA Johnbull atelier brugge e.m.

16歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに、編集部がセレクトした映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第2回のテーマは、“かわいい女の子”=気持ちの強い女の子(本人談)とのことで、今回チョイスしたのは『小悪魔はなぜモテる?!』(10)。

女の子があまりにかわいすぎると口から“何か”が出てきそうになる!

――『ラ・ラ・ランド』(16)でブレイクする前のエマ・ストーンが主演した、日本では劇場未公開の作品です。

「私、エマ・ストーンが大好きで、こないだも『ラブ・アゲイン』(11)を観たばかりなんです。今までの彼女のベストは『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(11)だったんですけど、こっちに変わりました。とにかくエマが強烈にかわいい。笑ってる時のハスキー・ボイスも最高。私もあの声を出したいです。映画を観てる間じゅう、ずっと“かわいい!”を連呼してました。女の子があまりにかわいすぎると、口から言葉以外の“何か”が出てきそうになりませんか?」

今回の編集部セレクトは、エマ・ストーンのブレイクスルー作『小悪魔はなぜモテる?!』
今回の編集部セレクトは、エマ・ストーンのブレイクスルー作『小悪魔はなぜモテる?!』[c] 2010 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.

――“何か”?…でもエマ演じるオリーヴは皮肉屋で、男の子に人気のキラキラ女子って感じではないですね。

「私、王道の美少女、“100%の女の子”って、あまりかわいいと思えないんです。”かわいい”とは違う感情が勝っちゃう」

――なんでしょう…妬みのような?

「まあ、そうですね(笑)。なんなんだこの子は〜!って、モヤモヤします」

――物語はいわゆる学園青春コメディですが、異性経験の有無でクラス内の序列が決まってしまう、シビアな話です。

「最初にあらすじを読んだ時、なんかすごい映画なんじゃ!?って思ったんですが、オリーヴが思いのほかサバサバしてるので、嫌悪感なく観られました。笑いに包まれていて、いい意味で何も考えずに観られる作品です。でも、その中にはすごいリアルがあるなあと。苦難に立ち向かわざるを得ないオリーヴの葛藤は理解できますし、何も考えず自由気ままに生きている高校生なんてどこにもいない、どんな生徒も何かで悩んでるんだと思うと、オリーヴを苦しめるクラスメイトたちも憎めなくなります。生徒会長のマリアンヌだけは、だいぶ嫌な感じがしましたけど(笑)」

実は非モテ女子のオリーヴ(エマ・ストーン)が、逆手にとって小悪魔を演じ通す!?
実は非モテ女子のオリーヴ(エマ・ストーン)が、逆手にとって小悪魔を演じ通す!?[c] 2010 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.

――16歳で高校生の南さんはオリーヴたちと同世代ですね。

「学校で生徒同士が面と向かって言いたいことをズバズバ言い合えるのは、正直うらやましいですね。私が行ってた学校では、みんな空気を読んだり気を遣ったりして、波風立たない慎重なやりとりをしてましたから。ただ、実際、私があのクラスに転校したら、人間不信になりそう(笑)」

――オリーヴが自撮り配信で真相を告白して、皆がスマホでそれを観る。これもスマホ・ネイティブの南さん世代っぽいです。

「でも私、そんなにスマホを使わないんですよ。TikTokも周りでめちゃくちゃ流行ってるしアプリは入れてるけど、自分の動画を撮ったことはあまりありません。先日TikTokで「#ポッキー何本分体操」をやらせていただいたんですけど、めちゃくちゃ下手くそです(笑)。なので面白い動画を見てるだけ。この活動を、私は勝手に“TikTokパトロール”と呼んでます」

――ところで、学園青春ものはよく観るんですか?。

「それが全然。学園ものは得意じゃないんですよ。学校を舞台にしたラブストーリーは、うらやましさが勝っちゃって、まともに観られないんです」

――これも妬み…。なんか、今回はすみません。

「こちらこそ、すみません(笑)」

写真&ひとこと:すきな人のすきな石の柄になる。

展示された恐竜骨格の前にたたずむ南沙良
展示された恐竜骨格の前にたたずむ南沙良

何度見ても心がツヤツヤする写真。 博物館にお出かけするときは、どんな洋服にしようか何色の紅をさそうか鼻歌を歌いながら決めていますっこの日は指先にかわいい色を沢山つけて行きました~恐竜サイコウ !!!!!!

【写真を見る】女優・南沙良が、エマ・ストーンのかわいさにノックアウト?
【写真を見る】女優・南沙良が、エマ・ストーンのかわいさにノックアウト?撮影/杉映貴子

取材・文/稲田豊史

●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞、現在も雑誌「nicola(ニコラ)」専属モデルとして活躍する。一方、女優としては映画『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。その後、行定勲が監督を務めたロックバンド・レベッカの17年ぶりの新曲「恋に堕ちたら」のMVに主演、現在公開中の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では映画初主演を務め、第43回報知映画賞・新人賞を受賞。11月17日より、東京・新宿の映画館・K’s cinemaで開催のMOOSIC LABを皮切りに全国順次公開中の『無限ファンデーション』では主演2作目を務め、2019年2月8日公開の映画『21世紀の女の子』、5月17日公開の映画『居眠り磐音』にも出演予定。1月4日放送の、第30回フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞作『ココア』ではドラマ初出演&初主演を務める。江崎グリコ「ポッキー」イメージキャラクター。

◼『小悪魔はなぜモテる?!』
発売中 Blu-ray 2,381円+税
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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