スキージャンプのド素人たちが笑いと感動を巻き起こす！

1998年開催の長野冬季オリンピック。日の丸飛行隊の再来と言われたスキージャンプ日本代表選手の活躍は、我々を感動と興奮の渦に巻き込んだ。だが、そんな彼らの活躍の陰で、もう1つのドラマが生まれていた。

現在公開中の韓国映画『国家代表!?』は、長野オリンピック開催年でもある1998年の冬季オリンピック誘致のために、急遽結成された韓国スキージャンプチームの奮闘を、実話を元に描いた笑いと感動のエンターテインメントムービーだ。

国家代表として集められた6人の男だが、選手はおろか、彼らを指導するコーチですらスキージャンプの経験ゼロ。おまけに性格や家庭環境に問題を抱えた者ばかりというのだから、もうお手上げ。しかし、それぞれ大きな目標を持った彼らは、周囲の予想を裏切る努力と奮闘を見せていく！ まず彼らが取り組んだのは、練習に次ぐ練習。ジャンプ台も完工していない中、経験ゼロで金も場所もない彼らの練習は、誰にも真似できない完全オリジナルのものばかり。滑空のイメージをつかむために、木の枝にロープで吊るされた状態で両脚をV字に保つ練習や、空中でバランスを取るために、空き缶の上に乗せた板に立ってバランスをキープする練習。さらに、助走のイメージトレーニングのため、時速90kmで走るバンの上でクラウチング姿勢を保つ練習など、どれもこれも奇想天外なのだ。

ゲレンデの雪も溶かすほど熱いスポーツ魂が、抱腹絶倒の笑いとさわやかな感動を呼ぶ『国家代表!?』。史上稀に見る珍練習を乗り越えた彼らがどのような飛翔を見せるのか、是非劇場で確かめてもらいたい。【トライワークス】